2012年5月16日19:06
ジェーシービー(JCB)と、JCBの海外業務を行う子会社ジェーシービー・インターナショナル(JCBI)は、中国の大手商業銀行である中国工商銀行との提携により、2012年5月16日から中国にて、同行を発行主体とするJCBブランドカードの発行を開始すると発表した。
中国工商銀行は、中国最大のクレジットカード発行残高を保有し、総資産規模が世界最大級の大手商業銀行で、JCBIは同行と、1991年に中国でのJCB加盟店業務について、2008年にはJCBカードの発行について提携している。
今回、中国工商銀行は、同行の主力商品である「工銀カード」に国際ブランドJCBが付帯したクレジットカード、「工銀JCBカード」を発行する。同カードは、ポイントプログラムをはじめとする中国工商銀行が提供する機能やサービスと、JCBが提供する「JCBプラザ」や「JCBプラザ ラウンジ」をはじめとする渡航関連サービスや機能が付帯しており、会員は、カードの申し込み時に、中国国外での利用分の請求通貨を「日本円」または「USドル」のいずれかに設定できる。5月16日から、中国国内の中国工商銀行の支店窓口(約1万7,000箇所)にて、順次、申し込みが可能になる。
JCBおよびJCBIは、1982年から、同国を訪れるJCB会員の利便性確保を目的として現地の銀行や金融機関と提携し、JCB加盟店網の拡充に取り組んできた。今では計13社とJCBの加盟店業務に関する契約を締結しており、中国全土10万店以上のクレジットカード加盟店でJCBカードが利用できる。
また、同国の経済発展を背景として、クレジットカード市場が急速に成長を始めた2005年から、現地の大手商業銀行である中国銀行、上海銀行と提携し、現地在住者向けにJCBカードの発行を開始。その後、中国光大銀行、招商銀行、上海浦東発展銀行、中国民生銀行、中国建設銀行、平安銀行と提携し、現在、500万人を超える中国にJCBカードを発行している。
今回の工銀JCBカードの発行は、JCBブランドカードの発行で商品力の強化を図り、顧客サービスを向上させたい中国工商銀行と、中国全土に広がる同行の支店ネットワークや顧客基盤を通じてJCBブランド基盤の拡大を図りたいJCBおよびJCBIの意向が合致し、実現したという。