2012年6月4日10:00
書籍「NFCビジネス完全ガイド」発売開始
NFCビジネスに関する動向を徹底網羅
スマートフォンやO2Oビジネスにお役立て下さい
株式会社TIプランニングが提供するカード情報ポータルサイト「ペイメントナビ(payment navi)」では、サイトのオープン以来、世界中で注目が集まるNFC関連のニュースや企業事例などを紹介しています。
現在、日本のみならず世界各国で近距離無線通信規格のNFC(Near Field Communication)に注目が集まっています。最近では、スマートフォンの普及により、企業にとっても新しいビジネスデザインの提案が可能となっています。また、ネットからリアルへの送客を図る「O2O(Online to Offline)」ビジネスにおいてもNFCは新たなサービスを生み出すツールになりえるでしょう。
弊社も過去に「FeliCa・NFCレポート」を販売しましたが、これまで発売したNFC関連の書籍についてはレポートなどの専門書が多く、数千円のガイドブックとして購入でき、初心者でもわかりやすくお読みいただけるものはそれほど多くありませんでした。そこで、これまでの関連プレイヤーへの取材で培ったノウハウなどをベースに「NFCビジネス完全ガイド」を2012年6月1日に発売する運びとなりました。
本書の発行が国内におけるNFCの普及の後押しにつながれば幸いです。
■出版概要
●著者:ペイメントナビ編集部
●編集・発行:TIプランニング
●発売:2012年6月1日(金)
●ページ数:162ページ
●価格:5,000円(税抜き)→送料は無料となります。
●冊子版を販売
※電子版の販売は終了しました。
ISBN: 978-4-9905788-1-7
※クレジットカード(Visa、MasterCard、JCB、American Express、Diners)および銀行振り込みが可能です。
■初めて弊社と取引を行うお客様
お申込みを確認後、当社からご請求書をメールでお送りいたします。入金確認後、当社より書籍を発送いたします。
=====目次=====
はじめに
1章 NFCの誕生と機能の概要
●ソニーとNXPのプロジェクトが2002年にスタート/2004年にNFCフォーラムが設立
●NFC-IP1(ISO/IEC18092)とNFC IP-2(ISO/IEC 21418)/通信モードはアクティブモードとパッシブモードを規定
●「イニシェータ」と「ターゲット」/NFCの対応機器には「衝突制御」が組み込まれる
●非接触ICカードの通信方式の実装/NFC IP-2は、NFC IP-1と共存
●NFCフォーラムが策定した仕様と規定した「タグタイプ」は?/共通フォーマットとなるNDEF(NFC Data Exchange Format)
●Peer to Peerの近距離無線通信を実現/かざすだけで端末間通信が可能に
●端末間通信の伝送速度は最大424kbps/特性は、低速、近距離、そして高セキュリティ
●カード・エミュレーションとリーダライタ・エミュレーション/カードに加え、リーダライタとして幅広い利用が可能に
●「プロトコル・ハンドオーバー」機能とは/データ伝送をBluetoothや無線LANなどに引き継ぐ
2章 NFCフォーラムの技術仕様策定と活動
●NFCフォーラムの役割/政策決定機関の下、3つの委員会を設置
●NFCフォーラムの会員区分は5種類/EMVCo、GSMA、Global Platformなどとの関係も
●普及が進む「Nマーク」/NFCフォーラムの会員が利用できる「NFC Forum Certification Mark」
●「1st Certification Wave」による認定試験プログラムがスタート/独立、かつ中立的な第三者機関により運営
●国内ではTUVとソニーが第三者認証試験所として登録/SPONSOR MEMBERSとPRINCIPAL MEMBERSは自社でテストラボを運営可能
●仕様書に沿ってデバイスが開発されているかを確認/2nd Certification WaveではRFアナログ仕様などが追加
●EMVはISO/IEC14443 TypeAおよびBが対象/ペイメントのアプリケーション層も対象に
3章 NFCフォーラムの現在の活動
「2nd Certification Wave」の策定と規格のアップデートに力を入れる
NFCフォーラム チェアマン(議長)田川晃一氏
●第二世代の規格を取り込んだ「2nd Certification Wave」の認定プログラムが最終段階に/最後のピースを埋めるRFアナログ仕様も2012年中に提供の予定
●ISO/IEC15693やワイヤレス給電などの新規技術仕様の検討がスタート
●「Nマーク」のプロモーションに力を入れる/プロモーション活動では他のイベントに協力する形での露出が増加
●各業界団体と協力し認定プログラムの「必須性」を高める/複数のキラーアプリケーション構築が普及のカギ
4章 NFCのビジネス構造とは?
●無線通信を司る「NFCチップ」/OSを実装する「セキュア・エレメント」
●携帯電話のアーキテクチャーは複数存在/SIMカード、SDカード、内蔵型などが登場
●SIMカードに搭載するメリットとデメリット/GSMAがSIMカードと1本のワイヤで結ぶ「SWP」を規格化
●今後はBluetoothやGPS、Wi-Fi機能を備えたチップが登場/「マイクロSDカード」の開発も進む
●NFCアプリケーションを管理・統括する「TSM」/「MNO-TSM」、「SP-TSM」それぞれの役割は?
●海外ではさまざまなウォレットサービスが登場/一方で、TSMの運用体制の整備、ルール作りは課題も
○NFCビジネスの将来を占う
●2016年には3,000万台弱のNFC携帯が国内に普及
リーダライタは2016年に30万台がNFC対応
●非接触ICカードは2016年には5,000万枚強に
NFCタグは年々、倍以上のペースで普及
5章 NFCの適用アプリケーション
●国内はアプリケーションの開発で先行/TypeA/Bによりさらなる広がりに期待
●決済分野では「PayPass」「payWave」の世界的な広がりに期待/従来のFeliCaベースとの共存が可能に
●シンクライアント端末でさまざまなアプリケーションを追加可能に/決済など複数の機能を搭載できるウォレットサービス
●タグを利用したギフトカードサービス/モバイルではバーコードなどとの並行利用を想定
●住基カードや運転免許証を認証カードとして幅広く活用/生保・損保の利用シーンも拡大へ
●交通分野では世界各国で活用が進む/スマートポスターによる時刻表データの受信や乗継の案内も可能
●スマートフォンによるポイントカード/会員証の利用拡大に期待/個店レベルで会員サービスを展開可能に
●決済とクーポンのスムーズな連携に期待/デジタルサイネージで利用に応じたデータを配信
●スマートポスターを活用した送客サービス/書籍などのノベルティにも活用可能
●FacebookやTwitterのSNSとの連動/リアルの行動をネットに拡散
●NFC搭載スマートフォンによるIDカードの広がりに期待/リーダライタはTypeA/BとFeliCaの利用が可能に
●プロトコル・ハンドオーバーによるデータ転送が可能に/ビデオカメラ、ゲームマシンなどでコンテンツ転送
●白物家電への搭載で簡単にコース・予約設定が可能に/ヘルスケア製品に搭載し、健康管理に活用
●スマートフォン同士のデータ交換を名刺交換に活用/オフィスではセキュリティルームや複合機などの認証に利用
●音声メッセージをオフィスや家庭で伝言版として利用/工場や屋外のフィールドワークにも活用
○NFC技術を使った開発イベント「NFCアイディアソン」「NFCハッカソン」を開催~NFCラボ
6章 国内の携帯キャリアの取り組み
●「モバイル非接触ICサービス普及協議会」を設立/3キャリアが協調してサービスの拡大を目指す
①おサイフケータイの経験を生かしNFCサービスを展開へ~NTTドコモ
②他社に先駆けNFCサービスの商用化~KDDI
③生活者に受け入れられるNFCサービスの展開を目指す~ソフトバンクモバイル
○世界中で立ち上がるNFC普及に向けたジョイントベンチャー
7章 国内のカード会社/電子マネー事業者の取り組み
●NFC対応のリーダライタのリリースが加速/おサイフケータイで構築したシステムにより運用面は海外に先行
①「おサイフケータイやNFCのモバイルペイメントであればOrico」を目指す~オリエントコーポレーション
②Android搭載NFCスマートフォンを利用したexpresspayの読み取り実験を実施~クレディセゾン/American Express
③大日本印刷と共同でNFC対応の携帯電話を用いた実証実験を実施~ジャックス
④KDDIと共同でTypeAベースの「nanacoモバイル」実証実験を実施~セブン・カードサービス
⑤海外において電子マネーやマーケティングなどのビジネス支援を実施へ~楽天Edy
○TypeAプロトコルを用いたサーバ管理型電子マネーシステムを開発~楽天Edy、KDDI、大日本印刷
○普及が期待される「シンクライアント型決済システム」
○モバイルペイメントの普及に取り組むMasterCardの「MasterCard PayPass」
8章 NFC技術を活用した国内の実証実験、事例
●O2O実現のツールとして期待/FacebookなどSNSとの連携も
①ネットからリアルへのチェックインを実現する手段としてNFCに注目~ヤフー
②NFC対応スマートフォンを利用した店頭プロモーションを実験~カルチュア・コンビニエンス・クラブ
③オフライン展開とオンライン展開をつなぎ「O2O2O」を実現可能な「リアルいいね!」~サイバーエージェント
④REVLON Beauty& Love MuseumでFacebookと連携した「リアルいいね!」を展開~レブロン
⑤国内最大級のセールフェスタで「日本初リアルいいね!」のサービス~サイバード
⑥おサイフケータイの発券で培ったノウハウを海外でも展開へ~ボードウォーク
⑦mixiチェック/mixiチェックインがNFC対応~ミクシィ
⑧携帯キャリア3社と連携し都内の飲食店でNFCスマートフォンを利用した実験を実施~ぐるなび
⑨「東京ユビキタス計画・銀座」でNFCスマートフォンを利用した実証実験を実施~東京都/国土交通省
⑩楽しみながらNFC技術を体験できるRPG風のポイントラリー「NFC QUEST」を実施
9章 海外におけるNFCの事例・実証実験について
●NFC搭載端末はスマートフォンが中心/2016年には7億台がNFC対応に?
●2013年以降はFeliCa・TypeA/B対応が基本に?/Qualcommの動きが1つのキーに
●世界各国で200近いプロジェクトが動く/「PayPass」「paywave」が絡んだ実験が多い
●フランスでは商用化を目指した「Cityzi」を実施/イギリスでは14万箇所に店舗の決済端末を設置へ
●海外でもNFCビジネスの難しさが顕著に/日本勢は世界の動きに負けない努力が必要
10章 関連企業の取り組み
・NXPセミコンダクターズ
・STマイクロエレクトロニクス
・インフィニオン テクノロジーズ
・大日本印刷
・凸版印刷
・トッパンフォームズ/TFペイメントサービス
・共同印刷
・スマートラックテクノロジー(UPM)
・NTTデータ
・エリクソン・ジャパン
・ビー・ユー・ジー
・インサイド・セキュア
・アイデンティブ
・シャープ
・パナソニック システムネットワークス
・コスモ・サイエンティフィック・システム
・サトー
・ジェムアルト
・シナジーメディア
・SAG(Security Assembly Group.,Ltd)
・トリニティ
・ドコモ・システムズ
・日本電気(NEC)
・日本ヒューレット・パッカード
・ネットアライブ
・ビボテック
・丸紅情報システムズ
・NECトーキン
・シーエスイー
・UKCエレクトロニクス
・ダイトエレクトロン
・アルテック
・Samurai
・アイオイ・システム
○世界で初めてRFID/NFCを取扱う専門店がオープン~「RFID/NFC Real Touch Shop」
11章 FeliCaの歴史と現状
●当初は物流分野におけるRFID市場がターゲット/「オクトパスカード」の稼働を起点に急成長
●2000年代から交通・決済の採用が加速/2007年は「nanaco」「WAON」の流通系電子マネーがスタート
●2004年7月に「おサイフケータイ」サービスがスタート/「FeliCa Lite」「FeliCa Plug」ですそ野を広げる
●NXPとNFCのISO規格を取得/NFCによるA/Bとの融合が進む
12章 「FeliCa」「モバイルFeliCa」の動向
①「FeliCa」ビジネスのNFCによる広がり~ソニー
●FeliCaチップの出荷累計は5億個を超える/ノキア、NXPと共同でNFCフォーラムを設立
●電子マネーカードの発行枚数は日本の人口を上回る/ブラックボード社と提携し全米100校以上に学生証システムを導入
●会員証/ポイント分野へのFeliCa適用を狙う/カードの暗号方式はDESからAESへ移行
●多様な形状のFeliCa採用事例も増加/「FeliCaポート」の出荷台数は累計1,200万を超える
●スティックタイプのNFCリーダライタ「RC-S360」を発売/Android4.0/Windows対応「RC-S634シリーズ」を2012年9月に出荷
●電力管理や電力制御をしながら利用できる「認証型コンセント」/モバイル向け無線通信LSI「CXD2235AGG」を開発
●キャラクターやフィギアに搭載可能な「FeliCa Lite」/小型の電子機器に搭載可能な「FeliCa Plug」
●TypeA/B、FeliCa開発者向けのSDKも用意/Adobe AIR/Adobe Flashアプリケーションも用意
●FeliCa性能検定とNFCフォーラム認証試験をワンストップ化/日本で蓄積してきた技術をグローバルに展開
②「モバイルFeliCa ICチップ」搭載Android端末の機能~フェリカネットワークス
●MFCの機能は「オンライン機能」、「オフライン機能」、「アドホック機能」の3つ
●おサイフケータイ対応端末間のデータの送受信を可能とする「Push送信機能」「FALP(FeliCa Ad-hoc Link Protocol)機能」
○NFC対応チップの開発やプラットフォーム事業の準備を進める
●NFCコントローラの導入を目指す/国内3キャリアが求めるチップを提供へ
●TSM事業ではグローバル展開をサポート/かざす文化の広がりに期待
●フェリカネットワークが提供するサービスとは?
・サービスを集積できる個人向けICアプリ「ピットモット」
・「おサイフケータイ Webプラグイン」「かざすフォルダ」
・1億5,000万人を超える会員が対象となるリアル送客アフィリエイト