2012年6月18日13:00
国内唯一の国際クレジットカードブランド運営主体であるジェーシービー(JCB)の海外業務を行う子会社、ジェーシービー・インターナショナル(JCBI)はこのほど、ケニアの大手商業銀行であるエクイティ銀行(Equity Bank Limited)と、東アフリカの5カ国(ケニア共和国、ウガンダ共和国、南スーダン共和国、ルワンダ共和国、タンザニア連合共和国)における加盟店・ATMでのJCBカードの取り扱い業務に関するライセンス契約を締結したと発表した。エクイティ銀行は2012年12月を目処に、まずはケニアでJCBカードの加盟店業務を開始し、その後、4カ国にて順次業務をスタートする。
ケニアは、東アフリカ地域で最大級の経済規模と成長率を誇る。近年、日本をはじめ世界からケニアを訪れる渡航者数は増加傾向にあり、ケニア政府観光局によれば、2011年の日本人渡航者数は前年約16%増の1万2,645人、全世界からの渡航者数は前年約15%増の126万5,136人と、大きな伸びを記録しており、それに伴い観光地を中心に国際クレジットカードの利用ニーズが高まっているそうだ。
現在、ケニアにおけるJCB加盟店網は一部の観光地に限られているが、今回のエクイティ銀行との提携により、合計5,000店でJCBカードが利用できるようになるという。このほか、エクイティ銀行は周辺の4カ国でも、順次、JCBの加盟店業務を開始する予定だ。
なお、今回の提携は、今後の成長・拡大が見込まれるケニアのクレジットカード市場にてJCBカードの利便性を高めて顧客のニーズに応えたいJCBおよびJCBIと、国際ブランドJCBの取り扱い開始によって加盟店サービスの拡充を図りたいエクイティ銀行の意向が合致し、実現したという。