2012年8月2日10:00
株式会社TIプランニングのペイメントナビ編集部では、ICカード(ISO/IEC14443 Type A/B、FeliCa)およびNFCタグ(MIFAREウルトラライト、NタグやFeliCa Lite等)市場の調査を行った。
その結果、交通、決済、社員証などのIDカードで主に利用されているISO/IEC14443 Type A/B、FeliCa(MIFAREウルトラライトやFeliCa Liteといったタグタイプは除く)といったICカードの出荷に関しては、2012年は国内で3,570万枚程度とみている。すでに生活者は、数多くの電子マネーや交通乗車券を携帯しており、大型案件もここ2~3年は少なくなっているため、極端な伸びはないかもしれないが、2016年には5,000万枚強の出荷が行われるとみている。
海外については、非接触IC決済などの進展により、2012年に4億3,721万枚が出荷され、2016年には6億3,391万枚規模まで達するとみている。
一方、MIFAREウルトラライトやFeliCa Liteといったタグタイプに関しては、シールやストラップへの搭載、スマートポスターとしての利用も含め、今後成長が見込めると考えている。2012年は68万枚程度の出荷に留まるとみているが、年々、倍以上のペースで増え続け、2016年には1,340万枚程度に達するとみている。
海外については、2012年に8,991万枚の出荷が行われ、2016年には3億6,931万枚の規模に達すると予測した。
なお、同市場調査のほかNFC搭載スマートフォンやリーダライタの出荷予測、NFCの概要、事例、適用アプリケーションなどについては、書籍「NFCビジネス完全ガイド」で紹介している。