2014年3月19日8:59
3月4日~7日まで開催された「NFC&SmartWORLD2014」において、ソニーは新製品となる「FeliCa Link」を展示した。
同製品は、従来から販売を行い、すでに家電製品への搭載が行われている「FeliCa Lite」「FeliCa Plug」の機能を受け継いでいるそうだ。ソニー プロフェッショナル・ソリューション事業本部 FeliCa事業部営業部 担当部長 竹澤正行氏は、「現状、『One-touch製品』のオーディオ系はLite、テレビのリモコンやデジタルカメラにPlugが搭載されていますが、今後は『FeliCa Link』の搭載が中心になると思います」と説明する。
同製品は、「Lite-S」、メモリを持ちつつPlugのような動作を行う「Lite-S HT」、「Plug」、PtoP通信でNFCフォーラムで規定されている仕様に対応する「NFC-DEP」、リーダー/ライター(RC-S967)と5つのモードに対応している。また、メッセージ認証コードを利用した相互認証機能も搭載しているそうだ。さらに、動作時で0.5mA以下、省電力モード時で0.1μA以下と、低消費電力を実現しているという。
加えて、NFC Forum Type 3 Tag、NFC Forum Certification 2nd Wave(3種類のリファレンスアンテナ【P0、P3、P6サイズ】搭載機器と通信性能を持つ)といった国際標準規格にも準拠しているそうだ。
なお、「NFC&SmartWORLD」は、「IC CARD WAORLD」や特別企画「FeliCa WORLD」開催時代から、国内唯一のICカード・NFCの展示会として開催されてきたが、2014年が最後となるそうだ。