2017年10月16日19:38
トランザクション・メディア・ネットワークス(TMN)は、電子マネー決済に加えて、クレジット決済、J-Debit、ハウスプリペイド、共通ポイントなど、さまざまな決済サービスに対応するPOS接続型マルチ決済端末「UT-X10」を、2018年3月より発売すると発表した。
TMNは、シンクライアント型のマルチ電子マネー決済サービスを実装したTMNセンタと自社製端末「UT1-Neo」等の電子マネー決済端末をリテール事業者(2017年10月現在、約20万台端末接続実績)に、サービスを提供している。今回の国内メーカー製造のマルチ決済端末「UT-X10」は、この電子マネー決済サービスのプラットフォームを活用すると共に、新たに磁気・接触IC・非接触ICの3種類のクレジット決済手段に対応し、同時待ち受けが可能な端末となっている。非接触ICカードでは、ISO/IEC14443(Type A / Type B)、FeliCa、MIFARE(Classic、Ultralight)に対応する。
また、同端末は、クレジットカードデータを読み取った瞬間に暗号化してセキュアに転送するなどを定めたセキュリティ要件である「SRED」対応を予定しており、PCI DSSに準拠したTMNセンタとの接続によりPCI P2PEソリューションを提供し、経済産業省の公表している実行計画における「ASP/クラウド接続型(内回り方式)」のソリューションに対応し、非保持化相当の高度なセキュリティ管理手段を実現するそうだ。これにより、リテール事業者が、EMVに対応したクレジットカード決済導入において、各事業者に求められるPCI DSSの要件を大幅に軽減することが可能となる。また、セキュリティ面では、PCI-PTS Ver5.0 取得予定だ。
なお、TMNが現在販売している自社製電子マネー端末「UT1-Neo」は、「UT-X10」発売後も販売を継続する。またすでに、POSシステムと「UT1-Neo」を接続して、シンクライアント型電子マネー決済サービスを利用する加盟店においては、「UT-X10」を導入する場合に、POSシステム改修における費用・開発期間軽減が見込まれる設計となっている。