2012年9月6日11:52
大日本印刷(DNP)は、おサイフケータイやNFCを搭載したスマートフォンに、クレジットカードや会員証、電子マネーなどの機能を追加するサービス「スマートビューロ」を2012年9月に開始すると発表した。現在提供しているおサイフケータイ向けサービスを、NFC搭載スマートフォンにも対応させる。なお、おサイフケータイに加えNFC搭載スマートフォンにも対応したリモート発行サービスは世界初となる。
スマートビューロは、クレジットカード会社などのサービス事業者に代わって、クレジットカード番号や会員IDなどの個人化情報を、生活者のスマートフォンにネットワークを通じて安全に追加するサービスとなる。
機能としては、スマートフォン向け個人化情報(クレジットカード番号や会員IDなど)の生成、スマートフォン向けアプリケーションおよびスマートフォンに搭載されているUICC向けICアプリの開発、個人化情報のパーソナライズサーバーの運用、生活者へのサービス案内およびサービス開始に必要な情報の印刷・郵送またはメール配信を提供する。
DNPは、スマートフォンを活用した会員サービス導入のコンサルティングやセールスプロモーション、会員とのコミュニケーションツールの提供など、サービス事業者をトータルにサポートしていく。また、DNPが2013年1月にサービスを開始する「モバイルWallet」アプリケーションと連携することで、複数のアプリケーションを一元管理することも可能だ。
なお、スマートビューロは、高セキュリティなDNPのデータセンターで運用しており、VisaとMasterCardのブランド認定、およびペイメントカードの国際セキュリティ基準である「PCI DSS」認定を取得する予定だ。
DNPは、同サービスを金融や流通・小売業などに提供し、今後5年間で10億円の売上を目指す。