2012年10月16日8:30
「永久不滅.com」でショップイチオシ商品の訴求により新規客の送客を図る
FacebookやTwitterと連携し、ポイントとソーシャルコマースの融合を目指す
国内最大級のアフィリエイトモールであるクレディセゾンの「永久不滅.com」では、限定商品やショップのイチオシ商品が、従来よりもお得な倍率でポイントが貯まる取り組みを開始した。これにより、各ショップが特に訴求したい商品に焦点を当てた販売戦略が可能となった。クレディセゾンでは、同取り組みにおいて、FacebookやTwitterと連携したソーシャルマーケティングにも取り組んでいる。
「イチオシ商品で貯める」というコーナーを設置
オイシックスとの取り組みでは7割の新規客を送客
クレディセゾンは2006年から、日本でトップの成果をあげるアフィリエイトモール「永久不滅.com」を開始。2011年度は481億円の取扱高があり、今期は1,200億円の売上を目指している。同社では、永久不滅.comの認知度拡大に向け、テレビCMなどによる告知を展開。それに加え、2012年7月24日から、商品を訴求するページを新たに制作。ソーシャルネットワークと連携したサービスを開始した。
具体的には、これまでの永久不滅.comでは実現できなかった、各ショップが特に訴求したい商品に焦点を当てた「イチオシ商品で貯める」というコーナーを設け、600社の提携社のうち、企画に賛同したショップから商品を提供してもらい、同サイト内で注力して告知している。まずは17のショップでサービスを開始している。
同社では、2012年2~3月にテストマーケティングを実施。当時、トマトが話題になったが、有機野菜を販売するオイシックスと連携し、糖度が高い「ファーストトマト」を告知したところ7割が新規送客を実現した。
「今回のサービスは特徴のある商品や話題の商品ををいつも以上にお得な倍率で訴求しているため、お客様の衝動買いを誘発できればと思っています」(クレディセゾン ネット事業部 マーケティング部長 磯部泰之氏)
FacebookやTwitterへの投稿および拡散でアクションポイントを付与
従来弱かった家電やデジタル製品のシェア拡大を目指す
また、従来は顧客の声を反映できるようなサービスを行っていなかった。そのため、FacebookやTwitterといったソーシャルメディアを活用し、会員同士で商品情報を拡散することができれば、一方的な宣伝にならない形で商品の良さを伝えることができると考えた。そのため、FacebookやTwitterとのソーシャルメディア連携による情報拡散機能を設け、ポイントサイトとソーシャルコマースを連携させた取り組みにも着手している。
「商品やサービスにストーリーがないと口コミを含めた広がりが生まれないと考えました。ショップベースではなく、商品軸の送客の仕組みを設け、FacebookやTwitterといったソーシャルの機能を持たせました」(磯部氏)
具体的には、Facebookのアカウントに投稿すると50ポイント、Twitterで10ポイントのアクションポイントを付与している。アクションポイントは100ポイントで永久不滅ポイント1ポイントに相当する。また、Facebookのコメント経由で他の人が購入した場合、1,000ポイントのアクションポイントを付与している。
今後は、よりインパクトのある商品をストーリー性を持って顧客に訴求する取り組みを充実させていきたいとしている。従来、永久不滅.comは、女性ものの洋服や化粧品などが目当ての訪問者が多く、家電やデジタル製品のシェアが少なかった。そのため、富士通やDELL、アップルなどの商品を積極的に訴求している。例えば、富士通とDELLは、同サイトでしか販売していない限定モデルも提供している。今後は一カ月サイクルで商品ページを更新し、「5割以上の新規顧客を送客していきたい」と磯部氏は自信を持って語った。また、同サイトでは、ある商品ジャンルに詳しいキュレーター役の人が商品についてのうんちくやストーリーなどの世界観を伝えていくページも作成していく予定だ。