2013年2月1日9:00
米国民は昨年のホリデーシーズンにクレジットカードを使いすぎたようだ。FRBの報告によると、2012年11月のクレジットカード負債は200億ドルを超えた。
11月第4週の感謝祭後の金曜日、ブラッフフライデーでの消費が負債をふくらませた原因。ブラックフライデーの由来は、負債者(ブラックリストにのる人)が増えることではない。
小売店が黒字になることからそう呼ばれるが、消費者は赤字を覚悟でショッピングする。そのつけは翌年、つまり2013年に持越される。返済に四苦八苦ということになるのだ。
米国にはこのクレジットカードの負債からカード保有者をレスキューする機関がある。ほとんどがNPOで、DMP(負債管理計画:Debt Management Plan)サービスを提供している。
カード会社との間にはいり、返済計画をひきなおしてくれる。費用は少額を払うのだが、月々の返済が楽になる。カード会社としては、貸倒れにならないので金利の引下げや返済期間の延長に応じる。
DMP提供会社のひとつクレダビリティ(CredAbility)によると、2012年にアドバイスした人の平均負債額は24,420ドル(約200万円)。保有カード数は6.5枚だった。クレジットスコアの平均は602と低い。返済能力を考えずにクレジットカードを使いすぎるとあとで苦しむことになる。
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※本記事は日本カードビジネス研究会代表 佐藤元則氏の「カードBizと僕の勝手気ままログ」をご紹介しています。