2013年3月4日8:00
銀聯・クレジットカード決済に加え、NFC(FeliCa/TypeA/ B)に対応した据置・モバイル併用型決済端末を提供するネットアライブは、クレジットカード、電子マネー、ポイントカードのソリューション展開を強化する。台湾の端末メーカーであるCastles Technologyとの共同出展となる「NFC&Smart World2013」(3月5日~8日)において、端末を活用したソリューションのコンセプトを発表するという。
ネットアライブでは、台湾のCastles Technologyの代理店として、据置・モバイル併用型決済処理端末「VEGA5000」、汎用型POS端末決済サービス「VEGA7000」、非接触IC決済端末の「QP3000/S」などを提供している。
クレジットカードソリューションとしては、共同利用型の「CCT端末」、決済代行事業者で加盟店契約と端末設定を行えることが特徴となる「加盟店POS端末」、直接自社システムに接続が可能な「ハイブリッド端末」に対応。銀聯・クレジットカード決済に加え、楽天EdyやnanacoのFeliCa、payWaveやPayPassのTypeA/ B、ネットワーク電子マネーの処理が行える。
例えば、共同利用端末としては、情報処理センターのシー・オー・シーに接続が可能だ。また、加盟店POS端末を使用し、外国人の利用が多い加盟店の場合、リンクプロセシング提供のDCC(Dynamic Currency Conversion)を利用することで、カード利用者の自国通貨で決済が可能となる。さらに、自社カードを発行している大手流通事業者の場合、自社で発行したクレジットカードの処理、電子マネーの処理は自社ネットワークに直収し、他社が発行したクレジットカードは共同利用ネットワークに接続し処理を行うという。
電子マネーとしては、まずTFペイメントサービスが提供するシンクライアント型決済サービス「Thincacloud(シンカクラウド)」に対応。また、サーバ管理型としては、リアル展開を開始したウェブマネーの「WebMoney」に対応し、スタジアム内の物品販売などでも利用されている。また、デンソーウェーブの非接触ICカード対応定置式端末「RX10」を接続することで、複数の電子マネーの決済が可能になる。
ポイントソリューションとしては、楽天スーパーポイントがリアルの店舗で利用でき、さらに共同利用端末としてクレジットカード決済が可能なソリューションを提供する。さらに、多くのポイントに交換可能なクラブネッツのサービスにも対応しているという。
ネットアライブ 代表取締役 前田一也氏は、「海外端末でこれだけのブランドに接続でき、加盟店の使いたい機能をチョイスすることができる製品はこれまでなかったと思います。端末ベンダーとしてはもちろん、ソリューション提案を含めて展開していきたい」と力強く語った。