2013年3月23日9:00
3月12日、JPモルガンチェイスのインターネットバンキングにサイバー攻撃があった。その影響で、多くのネット顧客が一時口座へアクセスできなくなった。
一般にDOS(Denial of Service)攻撃と呼ばれるもので、サーバなどのネットワーク機器をサービス不能な状態にする攻撃である。顧客データの漏洩はなく、ATMや電話、モバイルネットワークは通常通り使えた。
攻撃を仕掛けたのは中東に本拠をおくハッカー集団で、Izz ad-Din al-Qassam Cyber Fightersと名乗っている。かれらは2012年の9月から米銀を狙って繰返し攻撃を仕掛けている。
攻撃の根拠はイスラム教の預言者マホメットを皮肉った米国のビデオへの報復だという。チェイスのサイトダウンの影響による問題は、火曜1日で200件強が報告されている。
2012年にはU.S. Bankもかれらの攻撃を受けている。ネット社会の大きな問題だ。
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※本記事は日本カードビジネス研究会代表 佐藤元則氏の「カードBizと僕の勝手気ままログ」をご紹介しています。