2013年9月24日13:14
MasterCardと、グループ会社でプリペイドカード「キャッシュパスポート」の販売会社であるアクセスプリペイドジャパンは2013年9月24日、日本で初めてとなるICチップ付きの法人向け海外専用プリペイドカード「MasterCardコーポレートキャッシュパスポート」の提供を開始したと発表した。
「キャッシュパスポート」は、審査や年齢制限がなく利用できる海外専用のトラベルプリペイドカードとなる。海外渡航前に日本でチャージすると、世界210カ国以上にあるMasterCard ATMから現地通貨が引き出せるだけでなく、全世界に3,500万店舗あるMasterCard加盟店での買い物時に、デビットカードのように利用可能だ。
今回提供を開始するMasterCardコーポレートキャッシュパスポートは、日本で発行される法人向けプリペイドカードとしては初めてICチップが搭載され、より高い安全性を確保している。また、MasterCardコーポレートキャッシュパスポートを導入した法人は、新規カード発行や残高、利用明細などをオンラインで一元管理できるサービス「コーポレートコントロール」が利用可能だ。
昨今、企業業績の回復を受け、海外出張が増加傾向にある。一方で、海外渡航先で何らかのトラブルに遭遇した渡航者のうち75%が「私物の盗難・紛失」にあっている。盗難・紛失にあった品目においては、「現金」が最多で、2012年の被害総額は推計152億円に上るという調査結果も報告されている(トラベルジャーナル調べ)。
MasterCardコーポレートキャッシュパスポートを利用することで、海外出張者は、多額の現金を持ち歩くことなく、必要な時に現地通貨の引き出しや加盟店での支払いができるだけでなく、急に予定外の出費が発生した場合も、会社にチャージを依頼することですぐに費用を用立てることが可能だ。また出張から戻った後の煩雑な立て替え精算が不要になる。
企業にとっては、複数の出張者に対して、個別にカードの申し込み手続きをする必要がなく、カードを複数枚発行することができる。また、出張者への送金もカードへのチャージで可能となり、仮払いの必要もなくなるそうだ。
MasterCardコーポレートキャッシュパスポートの為替手数料は3.5%で設定。ほとんどの海外通貨において現金両替よりも有利な為替手数料で両替可能だ。また、帰国時に残高がある場合、残高が精算できるほか、そのまま次回の出張時に使うこともできるので、無駄な両替が不要になり、現金に比べて経費の削減につながるという。