2013年9月27日0:00
大日本印刷の子会社で、顧客とのコミュニケーションに関するコンサルティング事業を手がけるエムズコミュニケイト(エムズ)は、最新の“ポイントブランド力”ランキング「みんなのポイント大賞2013」を発表した。2010年にスタートし、今回で3回目となるこのランキングは、日本国内の約160のポイントサービスを、全国7,500人の生活者が評価する、エムズ独自のブランド力評価リサーチとなる。「みんなのポイント大賞2013」のゴールドアワードには3回連続で「楽天スーパーポイント」が、シルバーアワードには「ルミネカード(ビューサンクスポイント)」が選出された。
またエムズは、「みんなのポイント大賞2013」の詳細結果の公開と解説を行うセミナーを10月10日にDNP五反田ビル(東京)にて開催する。同セミナーでは、ポイントサービスを行う企業の生活者からの評価や最新動向などに関する調査結果の公開と解説も予定している(詳細)。
エムズは、「生活者が支持するポイントサービスとは何か」という観点でポイントブランド力を評価しています。国内のポイントサービスを対象に、7つの指標に基づき「ポイントブランド力」を評価し、独自の設問とアルゴリズムを組み合わせてランキングを作成した。
ゴールドアワード(1位)となった楽天の「楽天スーパーポイント」は、「利用・保有(カバー)力」「金銭的メリット」を除く5つの指標でトップとなった。特に、「金銭以外のメリット」「告知やキャンペーンの充実度」で群を抜いた数値を獲得したそうだ。
シルバーアワード(2位)は「ルミネカード(ビューサンクスポイント)」(総合点23.21)ビューカードの「ルミネカード(ビューサンクスポイント)」は、「買い物誘引力」と「告知やキャンペーンの充実度」で2位、「金銭的メリット」で3位を獲得した。3位には、ゆめカードの「いずみゆめカード」(総合点22.95)がランキングした。
業界別ランキングでは前回に続き、共通ポイント、スーパーマーケット、通販が上位を占めた。今回の特徴は、電鉄グループが前回の13位から2位に浮上したことで、特に「買い物誘引力」と「金銭メリット」は1位の評価を得た。沿線にある企業や店舗の多くでポイントが使えるというメリットが買い物誘引力につながっていると考えられる。その他の注目点は、家電量販が7位から11位に順位を下げたことだ。還元率が大きい家電量販だが、金銭メリットだけがポイントでないことが見て取れる。
エムズは、今後の時代の変化に合わせた新たな指標を加えるなどの検討を行い、「みんなのポイント大賞」の発表を継続するとともに、生活者に支持されるポイントサービスの構築・運用を支援していく方針だ。