2013年9月29日8:00
次世代自販機で会員専用演出を順次展開
一人当たり平均購買本数は着実に増加
JR東日本ウォータービジネスは、「Suica」等の交通系電子マネーを利用した会員制度「acureメンバーズ」の会員サービス拡充施策として、10月1日よりエキナカ自販機“acure”の次世代自販機にて会員専用演出を順次展開すると発表した。同社では、「acureメンバーズ」限定の専用演出によりダイレクトコミュニケーションの実現を目指す。
10月から専用の画面による購入前の演出を開始
11月には購入後の演出を展開予定
「acureメンバーズ」では、2013年10月1日から、商品購入前に、“acure メンバーズ”に登録済みのSuica 等交通系電子マネーをリーダーライターへタッチすることで、次世代自販機のサイネージを活用した、会員専用の映像が表示される取り組みを開始する。また、11月中旬頃から、第1弾に加え、商品購入後にも、「メッセージ演出」、「デジタルコンテンツ演出」、「商品プレゼント演出」といった会員専用の演出を、次世代自販機のサイネージを活用して展開する予定だ。同社ではこれにより、付加価値を創出し、会員サービスの拡充を通じて顧客満足の向上を目指す。
今後は、会員の利用状況(購買本数)に応じてサービスに変化をつけることを検討している。また、リアルとバーチャルとの連携により、コミュニケーションの深度化を目指すという。今回はステップ1だが、ステップ1.5として「サンプリング機能の追加」、ステップ2として「購買本数に応じたサービス提供」、ステップ3として「ゲームとの連動(すごろく・スタンプラリー等)」および「購入者間とのコミュニケーション開始(おごり機能)」を予定している。
会員数は開始4カ月で3万人を突破
購買本数で比較すると、男性・30代以上の割合が圧倒的に高い
acureメンバーズは2013年5月24日に開始。エキナカ自販機「acure」での購買によるポイント付与、さらにメールなどを活用したダイレクトコミュニケーション(メール等)によって、会員へのサービスの向上を目指している。
メーカーや企業のプロモーションと連携した取り組みにも力を入れている。第一弾として、7月1日から9月30日まで、パラマウント ピクチャーズ ジャパンの映画「スター・トレック イントゥ・ダークネス」とコラボレーションした企画を展開。また、今後は次世代自販機での会員専用サービスや会員の意見を反映したプライベート商品開発も計画している。
会員数は徐々に上昇し、開始4カ月で3万人を突破。また、入会後に商品購買経験があるアクティブ会員の割合が高いことも特徴となっている。実際、サービス開始前の2013年1月28日~5月23日と比べ、開始後の5月24~9月16日までの実績を比較すると、アクティブ会員(会員約3万人の内、購買実績のある約2万1,000人のアクティブ会員)は開始前14.3本だったところ、開始後は16.7本へ一人当たり平均購買本数は増加した。また、利用者全体をみても4.4本から4.8本へ増加している。
現状、アクティブ会員の属性は、男性・40代以上が多い傾向にある。また、購買本数で比較すると、男性・30代以上の割合が圧倒的に高い。その理由としては、30代以上のビジネスマン会員が朝に缶コーヒーを繰り返し購入しているからだという。
同社では、「アクティブ会員はもともと開始前から購買頻度が高いヘビーユーザーであり、さらに自販機キャンペーン等の会員サービスを通じて購買機会が増加、期待通りの成果が出ている」としている。