2014年3月13日19:24
tabは、同社が運営する街スクラップサービス「tab」において、気になる商品をアプリだけで簡単に「お取り置き」でき、好きな時に来店して、現金やカード不要でスマホだけで商品を購入することができる「ちょこっと予約」機能を、2014年3月12日に発表した。
tabは、利用者の行きたい店舗・サービスを集めた「おでかけスクラップ」アプリ。 行ってみたい店舗やスポットを忘れないように、Webサイトなどからクリップしておくことが可能な。さらに近くに来たときにはプッシュ配信を受けられる。
「ちょこっと予約」では、ユーザーが来店して「お取り置き」商品を確認し、そのまま購入する場合は、アプリ内の「受け取り」ボタンをタップするだけで決済が完了する。決済はユーザーがtabに事前登録したクレジットカードで実施されるため、財布やクレジットカードがなくてもスマートフォンだけで、取り置きした商品を購入して受け取ることが可能だ。
また、取り置き期限までに商品を受け取らない場合は、自動的にキャンセルされる。決済が完了すると自動的に店舗端末へプッシュ通知とメールで通知され、その場で確認可能だ。さらに、現金やクレジットカードの受け渡しを必要としないため、レジでの時間を圧倒的に短縮することができるという。
実店舗にとっては、ユーザーが興味を持ったその瞬間に「お取り置き」に誘導することで、実店舗への来店と購入の可能性を高めることが可能だ。また、その商品やサービスに興味を持って「お取り置き」したユーザーの来店を促すことから、売上の増加に寄与するという。
さらに、陳列スペースが限られていていることが原因で全ての商品を展示できていない店舗では、こうした本来取り扱うことができる商品を「お取り置き」商品としてtabに掲載することで、商品の販売機会を拡大できる。予約状況にあわせて事前に在庫の調達・仕入れなどの調整ができるため、効率的に販売を行うことが可能になる。
また店舗は、独自に機能を開発することなく、オンラインによる取り置きサービスをスタートすることが可能だ。「ちょこっと予約」はクラウド型決済機能であることから専用端末の導入が必要なく、お取り置きの対応と管理は店頭にあるスマートフォンやPCなどの汎用端末を利用するため、導入コストを大幅に削減可能だ。
そして、「プレミアムアカウント」の機能の1つとして提供されているiBeaconを活用した来店検知「あしあと」機能を利用することで、店舗はユーザーの実来店を自動的に検知し、来店回数やユーザーの属性情報を分析することが可能となる。ここに「ちょこっと予約」を導入することで、実店舗でありながら、広告・マーケティングから来店・購入までのユーザー行動を分析できるようになるという。
「ちょこっと予約」機能は、tabの法人向け有料サービス「プレミアムアカウント」の機能の1つとして提供する。プレミアムアカウントの導入店舗数は現在、約200店舗。今回渋谷エリアに限定した13店舗が先行して「ちょこっと予約」の利用を開始している。