2010年8月11日 09:00
2010年上半期、世界のペイメント業界では何件のM&Aや新規投資があったのだろうか。
ニルソンレポートによると、86件になるという。1月は6件、2月が11件、3月が8件、4月が17件、5月がもっとも多く28件、そして6月が16件だった。
多いのはモバイル決済とプリペイド決済だ。市場の成長性が活発な投資やM&Aをうんでいる。逆にクレジットカード分野はビジネス再構築のためのポートフォリオ売却が多い。
モバイル決済ではボク(Boku)やゾング(Zong)、M2などにベンチャーキャピタルが積極投資している。
プリペイドカード分野ではM&Aがさかん。ギフトカードモール運営会社のインコムはグループカードが買収。プリペイドカードネットワークはユーレカレベニューが買収。クリック&バイはドイツテレコムが買収している。
その他、インターネット決済やセキュリティ関連も多い。新たな決済分野への積極投資が、市場を活性化させる。
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※本記事は日本カードビジネス研究会代表 佐藤元則氏の「カードBizと僕の勝手気ままログ」をご紹介しています。