2014年9月23日9:00
Appleの新iPhoneがNFC機能を搭載したことを受けたかどうかはわからない。が、MasterCardは欧州のマーチャントに既存POSをNFC非接触対応の決済端末に置換えるロードマップを発表した。
NFC非接触端末のロードマップは2つのフェイズにわけた。第1フェイズは2016年までで、新規設置はすべてNFC対応端末。第2フェイズは2020年1月までに既存のPOSを切替えること。
欧州ではNFC非接触決済が徐々に浸透しはじめている。2013年だけで、欧州のMasterCardとMaestroの非接触決済件数は3倍になった。取扱高は4倍だ。
消費者にスピード決済が受入れられている。英国のロンドンバスは現金を受付けず、非接触カードのみになっている。
日本は接触型ICカードとその端末を推進しようとしているが、世界で最もカードが使いやすい環境の整備をするためには、NFCを視野に入れる必要がある。日本固有のFeliCaネットワークをNFCに切替えることができるか。インバウンド客を受入れるためには、英断が必要だ。
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※本記事は日本カードビジネス研究会代表 佐藤元則氏の「カードBizと僕の勝手気ままログ」をご紹介しています。