2014年9月22日10:00QRコードやNFCの最新ソリューションが登場~自動認識総合展
社団法人日本自動認識システム協会は、2014年9月10日から9月12日まで、東京ビックサイト 東1ホールにおいて、「第16回 自動認識総合展(AUTO ID EXPO 2014)」を開催した。
20周年を迎えたQRコード、意匠性を高めたフレームQRを開発
~デンソーウェーブ/アララ
デンソーウェーブは、意匠性を高めたデザインのQRコード「フレームQR」と、アララと共同開発したQRコードリーダーアプリ「QR Code Reader “Q”」を紹介した。QRコードは1994年にデンソーウェーブが開発。今年は20周年を迎えた。2000年に国際標準化機構の国際規格に制定され、現在は日本だけではなく世界各国で活用されている。
「QR Code Reader “Q ”」は、従来のQRコードに加え「Qプラットフォーム」と連携することで「フレームQR」やセキュリティ機能を持ったQRコード「SQRC」など、デンソーウェーブが開発した新しいQRコードの読み取りに対応。フレームQRは、コード中央部に図形・文字等を自由に配置できる“キャンバス領域”を設定。イラストや写真などを中央部に設定することが可能だ。
今回、アララと協力し、「Qプラットフォーム」を活用したスマートフォンアプリとして「QR Code Reader ” Q “」(無料、iOS/Android対応)をリリースした。「QR Code Reader “Q”」は従来のQRコードはもちろんのこと、フレームQRの読み取りに対応している。また、ARコンテンツの再生機能を含む多くの機能を搭載しているそうだ。
デンソーウェーブでは、これまでQRコードは無料で提供し、機器などを販売することで収益を確保してきたが、今後は「Qプラットフォーム」を活用したクラウドサービスを提供していきたいとしている。
「琉球フェスティバル2014」でNFCタグ添付のチラシを配布
~ハヤト・インフォメーション
ハヤト・インフォメーションは、2014年9月28日に日比谷野外音楽堂で開催される「琉球フェスティバル2014」でNFCタグを添付したチラシを来場者へ配布。チラシにはNFCタグを添付し、QRコードも印刷されているため、来場者は特設サイトへ誘導して出演者が演奏している曲やプロフィールをリアルタイムにチェックすることができるそうだ。また、近くにある沖縄料理店を調べることも可能だ。
同システムでは、ハヤト・インフォメーションのNFCスマートポスターサービス「tapee」が利用されている。tapeeでは、すべてのポスターの情報を一括で変更できるため、アーティストの演奏に合わせて情報を切り替えているという。
世界最小クラスのICタグを展示
~凸版印刷
凸版印刷は、村田製作所と共同で開発した世界最小クラスのICタグを展示した。小型電子機器、事務機器用品、精密機器内の部品など小さな部品への設置も可能となるそうだ。通信方式は、ISO/IEC 14443 TypeAで、2015年度に関連受注を含め約10億円の売り上げを目指す。
簡易ハンディ決済端末「MWU-10」を参考展示
~マーストーケンソリューション/マースウインテック
マーストーケンソリューションは、2014年9月から、NFC IP2対応ICカード卓上型リーダライタ「ICU-800」を展示した。卓上型のため、ICカードを利用した従業員認証やポイント管理システムでは机に置くだけで利用できる。
また、マースウインテックが開発した簡易ハンディ決済端末「MWU-10」を参考展示した。スマートフォンとBluetoothで接続する決済端末となっている。