2015年6月22日11:42
新生銀行とアプラスフィナンシャルは、2015年6月22日、海外プリペイドカード事業に参入すると発表した。両社では、7月からの取り扱い開始を目指すという。
アプラスフィナンシャルの子会社であるアプラスがVisaメンバーシップを活用し、海外専用の「海外プリペイドカード GAICA(ガイカ)」を発行し、専用ウェブサイトを通じて申し込んだ利用者に対して、円でチャージして海外のATMから現地通貨を引き出す機能などを提供する。さらに、新生銀行の「新生総合口座パワーフレックス」の利用者に対しては、パワーフレックスの外貨普通預金から外貨を直接チャージできる機能や、帰国後に余った外貨残高を外貨普通預金口座に戻せる機能などを提供する。
GAICAは、満13歳以上の国内在住者を対象とした、Visaブランドを付した海外専用の年会費無料プリペイドカードであり、利用者は円でチャージした金額(1回あたり100万円以内)の範囲内で、「VISA」「PLUS」マークの表示のある、世界200以上の国と地域、230万台(2014年12月末現在)のATMから現地通貨を引き出せるほか、チャージした金額の範囲内でVisa加盟店にてカードショッピングが可能だ。カードへのチャージは、利用者が、アプラスが指定する口座へ円資金を振り込む形で実施。また、海外プリペイドカードのチャージ残高は専用ウェブサイトから利用者が指定する銀行口座に送金指示することにより、払い戻しが可能だ。
さらに、オプション機能として、利用者がパワーフレックスを利用する場合には、円に加えて、米ドル、ユーロ、英ポンド、豪ドルの4通貨の外貨普通預金から、24時間いつでも外貨をカードに直接チャージ(手数料3.5%)し、余った場合にはパワーフレックスの当該通貨の普通預金に戻せる「Flex機能」を利用できる。なお、Flex機能は、CAICAの発行後に追加することも可能だ。
なお、アプラスフィナンシャルでは、成長戦略の一環として、アプラスを通じて、クレジットカード事業に続く新規カード事業として海外プリペイド事業に参入。アプラスでは、旅行代理店や学校法人など、海外でプリペイドカードを利用するニーズのある企業や団体に対して、発行提携を提案していくという。また、新生銀行の口座を通じて外貨預金から直接チャージできるオプション機能を提供することで、すでに海外プリペイドカードを発行している他社との差別化を図り、将来的には国内で利用可能なプリペイドカードの開発を検討するそうだ。