2015年11月19日13:25
リクルートライフスタイルは、VisaおよびMasterCardブランドのカード事業を行う「株式会社リクルートペイメント」とともに、「Airレジ」と連携して使用できるスマートデバイスを用いたクレジットカード決済サービス「Airペイメント」の提供を2015年11月19日より開始したと発表した。また、モバイルペイメントサービス「モバイル決済 for Airレジ」の提供を12月1日より開始。モバイル決済 for Airレジは、2016年春頃を目処に「LINE Pay」を使った決済にも対応する予定だ。
スマートデバイスを用いたクレジットカード決済サービスAirペイメントについては、業界最安水準の加盟店手数料(3.24%)に加え、三菱東京UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行の口座は5日ごと、月6回手数料無料にて振込されるため、これまでクレジットカード決済の導入が難しかった店舗も導入しやすくなるという(その他金融機関の口座の場合、10日ごと、月3回手数料無料にて振込)。当初はVisaとMasterCardブランドのみの提供だが、JCB、American Express、Diners Club、Discover ブランドについては来年度中に取り扱い開始を 目指し検討中となっている。なお、端末はMiura Systems Ltd.製「M010」を採用した。
提供する決済端末は、EMVに準拠しPINパッドを備えた非接触(NFC)決済対応の決済端末であり、デビット、プリペイド、電子マネー、ポイント、コンタクトレス決済まで対応可能なため、将来的にはさまざまな可能性を検討していきたいとしている。
モバイルペイメントサービス「モバイル決済 for Airレジ」は、決済事業を手がけるベリトランスの協力のもと、利用者が提示する決済サービスのQRコードを読み込むだけで決済が完了するモバイルペイメントサービスとなる。まずは、4億人以上の会員を持つ中国最大級の決済アプリ「Alipay(アリペイ)」を使った決済を利用できるようになる。
店舗側ではiOSに対応したスマートデバイスとインターネット環境を用意するだけで、初期費用なしで利用可能だ。ディスプレイの表示は多言語対応(日本語、英語、中国語[簡体字])しており、外国人旅行者の方でも迷うことなく対応することができるという。
なお、Alipayは、 2004年に誕生した、Ant Financial Services Group傘下の決済サービスであり、世界最大のオンライン決済プラットフォームとして、スマホをベースとする生活密着サービスや、金融サービスも展開している。Alipayは、中国モバイル決済市場の80%以上のマーケットシェアを持っており、一日の平均取扱件数は1.2億件を超え、その取扱いの半分以上はスマホによって決済されている。
さらに、2016年春頃を目処に「LINE Pay」を使った決済にも対応。LINE Payとの提携により、モバイル決済 for Airレジを利用する店舗において、LINE Payを用いた決済ができるサービスを2016年春頃を目処に提供を開始する予定だ。
LINE Payは、LINEを通じてユーザー間での送金や、提携サービス・店舗での決済を行うことができるモバイル送金・決済サービスとなる。2014年12月16日のソフトローンチ以降、モバイル時代の新たな決済インフラを目指し、各種キャンペーンや外部企業との連携、大型ECサイト・アプリの加盟店追加などの取り組みを行っている。