2016年5月11日11:40
TISは、電子マネー決済などのクラウドサービス向けサーバ製品の開発・販売などを手がけるQUADRACと、資本・業務提携契約を締結したことを発表した。両社では、2020年までに40億円規模のビジネスとすることを目指す。
両社では、セキュアかつ高速にサーバ側でICカードの一元管理ができ、そこに紐付く1つのIDで様々な外部サービスともシステム連携できるという「Q-CORE」の特長を活用した、ICカードの新しい活用方法を提案するという。
具体的には、交通、小売、金融、自治体などの各事業者が、個別にICカードを発行して行っているサービスを1枚のICカードにまとめることができる統合ID連携の仕組みを提供する。
また、従来ICカード側で情報管理する方式では、ICカードに機能を追加する場合、カード自体への機能設定が必要になり、それに合わせてカード発行の単価が上がっていたそうだ。しかし、「Q-CORE」側の設定で機能追加が可能な本方式(サーバ管理型)では、カード発行の単価に追加費用が発生しない。そのため、電子マネービジネスが拡大し、カード発行枚数が増えた際のランニングコストが、従来方式と比較して低コストに抑えることができるという。
さらに、同システムでは、サーバ側の設定のみで一枚のICカードに、ポイントプログラムやクーポンといった複数の機能を組み込むことができる。そのほかに、サーバ管理型にすることで、リアル店舗とEC店舗での消費者の利用情報を一元管理できる。
両社では、同ソリューションを、電子マネー発行事業者・ポイントプログラムサービス提供事業者などに提案していく。