2016年7月25日20:54
イーコンテクストとアイリッジは、全国のバス事業者に向けた業界初のスマホアプリ決済サービス「BUS PAY(バスペイ)」の提供を開始した。2016年7月19日から、平成エンタープライズが埼玉県で運行する路線バスで開始。8月1日から、海部観光が徳島-大阪間で運行する高速バスでの運用をスタートする。
「BUS PAY」は、バス乗車券の予約から支払い、乗車時の乗車券提示まで、スマホアプリだけで行えるサービスで、O2O(Online to offline)分野でのアプリ開発に強みを持つアイリッジと、従来バス業界向けに決済サービスを提供してきたイーコンテクストとの協業により実現した。
「BUS PAY」の利用者は、スマートフォン内のアプリにクレジットカード情報を登録することで、乗車券の予約・購入ができ、アプリが表示する乗車券画面を提示するだけでバスに乗車することができる。iBeaconによる位置情報検知機能を活用しているため、利用者がバス停に近づくとスマートフォンに「BUS PAY」に関する情報がプッシュ通知で届くという。また、利用ごとに乗車券を購入する高速バスに適した「都度決済」のほか、一定金額を事前チャージし乗車時に利用区間分を支払う、路線バス向けの「ポイント型決済」など、バスのサービス形式に合わせた決済機能を実装しているそうだ。
両社では今後、iBeaconによる位置情報検知・プッシュ通知機能をさらに深化させ、バス乗降エリアの周辺情報、スタンプ・クーポン情報など、バス利用に関わる関連情報を提供することで、バス事業者と利用者、双方の利便性向上を目指すとともに、乗客増加に向けたさらなる取組みを行う予定だ。
また、アプリでの予約・カード決済というサービス特性を活かし、引き続き増加が見込まれる訪日外国人向けサービスの拡充も実施していく。