2016年8月12日9:00
欧州先進国の中でキャッシュレスが遅れているのがドイツである。日本と同じように現金派が多い。
しかしここ数年、消費者の決済動向に変化があらわれている。はやく、簡単で、安全な決済は、現金ではなくカードやモバイルを活用した電子決済だということがわかってきた。
特にNFC非接触決済は、磁気カードやICカードよりトランザクションスピードがはやく、消費者に好まれている。ドイツの小売業もNFCの生産性を認識しはじめた。
決済端末メーカーのベリフォン調査によると、2016年末までに大手小売の60%がNFC決済を受付ける予定。残り4割のうち、3分の2は近い将来NFCを導入すると回答している。
現在ドイツでは、NFCに対応したモバイル機器は600万台、カードは2,700万枚。この数字からするとNFC利用はまだ黎明期である。