2016年9月21日18:16
大日本印刷(DNP)は、オランダのGemalto N.V.(ジェムアルト)と共同で、2016年10月下旬に日本でサービスが開始される、Appleのスマートフォン向け決済(Apple Pay)に対応したクラウド型決済サービスの提供を開始すると発表した。
同サービスは、クレジットカード会社向けにクラウド型サービスとして提供するもので、クレジットカード番号をダミー番号に置き換えるトークナイゼーション機能を有しており、スマートフォンでよりセキュリティ性の高い決済を実現するという。すでに大手クレジットカード会社が同サービスの採用を決定し、Apple Payへの参加を表明している。
DNPは、金融機関等に向けたNFC対応スマートフォンのカード発行サービスに加え、2012年から、スマートフォンでの決済関連サービスを一元管理する「モバイルWalletサービス」を提供している。2015年には、デジタルセキュリティベンダーのジェムアルトと業務提携し、NFC搭載スマートフォン等にモバイル決済サービスの機能をネットワーク経由で追加するクラウドサービス「DNPスマートデバイス向けクラウドペイメントサービス」を提供している。このサービスに今回、ジェムアルトと共同でApple Payに対応したクラウド型決済サービスの機能を追加し、提供を開始する。
同サービスの特徴として、①Apple Payのスマートフォン決済に必要な機能やシステムをクレジットカード会社にクラウド型サービスで提供する、②モバイル決済の主流となりつつあるトークナイゼーション機能をDNPのデータセンターで運用し、よりセキュリティ性の高い決済サービスを提供する、③JCBのQUICPayやNTTドコモのiDといったFeliCaを基盤とする決済サービス、MasterCardのMasterCard Contactless等のEMV決済サービスに対応しており、複数ブランドのカード発行と決済が可能――といった点が挙げられる。