2016年9月26日7:40
サービスをカードで消費者に直接販売する、新たな需要を開拓へ
株式会社オプティムは、コネクシオ株式会社との協業のもと、インコム・ジャパンのPOSA技術を活用し、人気雑誌の読み放題サービス「タブホ powered by OPTiM」と、パソコンソフトの使い放題サービス「パソコンソフト使い放題 powered by OPTiM」のプリペイドカード「OPTiMカード」の販売をコンビニエンスストアで行っている。これまで同社のサービスはBtoBtoCでの展開が中心だったが、消費者が日常的に利用するコンビニエンスストアでの販売により、新規顧客の開拓に力を入れている。
24時間365日販売できるコンビニは魅力に
金券が多かったPOSAカードでサービスを訴求
「OPTiM カード タブホ」は、「人気雑誌読み放題(タブホ)」のプリペイドカードとなる。人気雑誌400誌1,000冊以上のバックナンバーを、タブレットやスマートフォンで読み放題で読むことができる。同サービスでは、経済情報、芸能・エンタメ、ファッション、食、生活情報、旅行、スポーツなど、ビジネス誌から趣味まで、幅広いジャンルの雑誌を取り揃えており、バックナンバーを含め、何度でも自由に読むことが可能だ。
また、アプリ内や「タブホ」ポータルサイトにて「検索機能」を用いて検索が行えるうえ、閲覧雑誌内に気に入った記事があった場合に、「クチコミ機能」を用いて意見や感想を投稿することができる。さらに、「ソーシャル連携機能」を用いてFacebookやTwitterでクチコミを共有することが可能だ。同カードは3カ月版と1年版が、ファミリーマート(関東・東海地方の一部店舗)、スリーエフ全店舗、ココストアグループ(中部、関西、中国、九州エリアの一部店舗)、東海KIOSKで販売されている。
一方、「OPTiM カード パソコンソフト使い放題」は、「パソコンソフト使い放題 powered by OPTiM」のプリペイドカードとなる。同サービスでは、パソコンを利用するうえで欠かせないウイルス対策ソフトや年賀状作成ソフト、住所録管理ソフト、オフィス互換ソフト、電子書籍など、100種類以上のさまざまなコンテンツが使用できる。同カードは、1年版がスリーエフ全店舗で販売されている。
コンビニでの販売に向けては、以前から付き合いのあったコネクシオから紹介を受け、実現に至った。株式会社オプティム セールスディビジョン ゼネラルマネージャー 徳田整治氏は、「従来、コンビニエンスストアでのPOSA カード販売では、金券の位置づけの商品が多く、サービス系のカードはありませんでした。弊社にとっても、多くの方が24時間365日来店するコンビニでの販売は魅力的でした」と説明する。オプティムでは、これまで月額の課金モデルでサービスを提供してきたが、1年間使い放題の商材により、新たな顧客層を開拓でき、同時にコンビニエンスストアへの送客にも貢献できるという期待があった。
購入者は自宅でゆっくりと閲覧する傾向に
現在は自己利用中心だがギフトでの購入も期待
2015年8月31日からスリーエフで販売を開始し、その後順次、販売を広げてきたが、「一定の売り上げベースには乗ってきているものの、さらに伸ばしていきたいですね。購入者は、新規のお客様の比率が高いですが、1年版はお得感もあるため、既存のお客様の購入も見受けられます」と徳田氏は話す。
利用者の傾向として、「地方の場合、車通勤者が多いため、売上面でネックになるという懸念もありましたが、どの地域でもまんべんなく購入されていることが分かりました。また、当初は、電車などの通勤時間中に読まれる想定がありましたが、夜のリラックスしたお時間によく利用していただいています」と同氏は説明する。なお、「OPTiM カード タブホ」については、3カ月版の方が1年版よりも売れているそうだ。
※「プリペイドカード&ギフトカードガイドブック」から一部抜粋