2016年10月26日0:56
クレジット情報処理センター大手の日本カードネットワーク(CARDNET)は、CARDNETが提供するクレジット共同利用端末(CCT)「JET-S端末」の接続リーダライターとして、トヨタグループのデンソーの子会社であるデンソーウェーブが開発した多機能リーダライター「RX100シリーズ」を採用すると発表した。2016年10月24日よりオムロン ソフトウェア製JET-S端末CATS300向けのリーダライターとしてクレジットカード会社各社に販売を開始し、2017年春には東芝テック製JET-S端末CT-5100向けとしても販売を開始予定だ。
RX100シリーズは、国内主要電子マネーおよび国際規格に準拠したEMV Contactlessに対応。さらにカメラを搭載したRX100QTではQRコードやバーコードの読取が可能だ。
具体的には、トランザクション・メディア・ネットワークスの運営するシンクライアント型決済システムに接続し、主要な電子マネー6種(QUICPay、iD、nanaco、WAON、交通系電子マネー、楽天Edy)に対応している。
また、海外で普及が進むEMV Contactlessとして、Visa payWave、Mastercard Contectless(旧PayPass)、JCB J/Speedy、American Express Contactlessの対応を進めており、今後も中国銀聯のQuickPass等拡張を図る予定だ。訪日観光客向けの店舗インフラとして、クレジットカード各社を通じて展開する。
また、RX100シリーズのうちRX100QTはカメラを搭載しており、QRコードやバーコード等の読み取りができる。さらに、CATS300・CT-5100の両機種に搭載されたポイント機能に対し2017年春QRコード・バーコードの読取機能を追加予定だ。JET-S端末のポイント機能は、設定により多様な用途に利用が可能。ポイント以外にもプリペイドカード等の決済にも利用されており10社以上のポイントセンタ・プリペイドセンタと接続している。今後、各センタ事業者と連携してQRコード・バーコードのサービスを加盟店に提案していくという。第一弾としてジェーシービーが2016年11月に開始予定の「ポイントおまとめサービスPOICHI」サービスにおいて、2017年春以降、バーコード読取を順次実装予定だ。
そのほか、JET-S端末は、デンソーウェーブが開発したセキュリティ機能付きQRコード「SQRC」にも2017年春対応予定。セキュリティを重視する加盟店のニーズにも対応する。
ジェーシービーとトヨタファイナンスは、決済に加えて、ポイント等集客ソリューションまで実現できる新たな加盟店インフラとして、RX100シリーズを積極展開していく予定だ。