2016年12月7日9:00
オルタナティブレンダー(AL)が貸倒に苦しんでいる。予想以上に個人無担保ローンのポートフォリオが悪化しているのだ。
ホワイト客の獲得はむずかしく、新規ローン(真水)が増えないためポートフォリオが汚濁の一途をたどっている。ということから、AL債権の購入者は、ALに延滞債権と貸倒債権の買戻しを迫っている。
ALのアバント(Avant)は3社の債権者へ払戻さなければならなくなっている。サークルバック(CircleBack)も同様の状況だ。この2社が2015年に売却した4件の債券価格は5億ドルになる。
レンディングクラブは貸倒と延滞増加に対応するため、2016年10月には2回も金利を上げ、審査を厳しくしている。
ローン残高を増やすのはたやすいが、ポートフォリオ品質を維持し、利益を上げつづけるのはむずかしい。