2017年1月13日9:00
2016年販売台数でトップに返り咲いたフォルクスワーゲン。世界戦略には車の販売だけでなく、車での新しい体験が欠かせないとみたようだ。
ワーゲンは2016年12月、モバイル決済のペイバイフォン(PayByPhone)を買収。ペイバイフォンは北米で駐車場の支払いサービスを提供している。
ペイバイフォンの本拠地はバンクーバー。取扱高は2.5億ドルを超えるとみられている。日本円にして300億円弱。駐車代とはいえ、結構大きな取扱高になっている。
ペイバイフォンはワーゲンの金融子会社フォルクスワーゲンフィナンシャルサービスの傘下に入る。買収金額は明らかにされていない。
ワーゲンは2017年1月からライドシェアリングのモイア(Moia)を立ち上げる。このユニットはアウディやポルシェと同格となる予定。今後ライドシェアリングの市場が伸びるとみているからだ。
ワーゲンは2016年、ドイツのモバイル駐車場決済のサンヒル(Sunhill Technoloties)も買収している。ペイバイフォンの買収で、顧客基盤を1,250万人に拡大。ロンドン、パリ、サンフランシスコ、ボストン、シアトルの駐車場支払いが可能になる。