ドバイを拠点にパキスタンなどへの国際展開を進めるイランのDOTIN

2017年6月7日8:55

イランのDOTIN(ドッティン)は、リアル店舗、eコマース、インターネット・モバイルバンキング、送金などの銀行・決済ソリューションを提供する企業だ。同社では、UAE・ドバイやパキスタンでの展開をすすめている。

イランで26%のマーケットシェア

DOTINは設立から約10年の企業で、リアルやネットの取引、インターネット・モバイルバンキングの仕組みを提供している。イランでは12の銀行と接続。DOTIN インターナショナル・ビジネス・デベロップメント ヘッド Usman Qureshi氏は、「現在、イランでは26%のマーケットシェアがあり、国営企業以外ではもっともシェアが高いです」と説明する。

DOTIN インターナショナル・ビジネス・デベロップメント ヘッド Usman Qureshi氏

モバイルを活用したソリューションの開発にも力を入れており、QR支払いソリューションを開発。また、リアルタイムで送金を行う仕組みも提供している。さらに、地下鉄、バス、図書館などで使用できるモバイルウォレットの仕組みも構築したそうだ。

なお、イランでは、独自のデビットカードシステムが構築されており、クレジットカードよりも利用されているそうだ。また、プリペイドカードの利用も伸びている。同社では、台湾のCastles Technology とパートナーシップを構築し、インド国内で端末設置を行っている。

パキスタン等へ安全に、低コストで送金できる仕組みを提供へ

同社が現在強化するのは国際展開だ。Qureshi氏は、「ドバイを拠点に、パキスタンなどの地域で展開を広げていく方針です。特にパキスタンは、これから発展の余地がありますので、チャンスだと捉えています」と話す。

ドバイには、パキスタンおよびスリランカの人が多く働いているため、効率的に、かつ安全な仕組みで送金サービスを提供していきたいとしている。

Qureshi氏は、「銀行よりも送金手数料が安く、携帯を使って簡単な方法で給料や送金の支払いができる仕組みを提供していきたいですね」と語り、笑顔を見せた。

※取材は2017年5月1日、2日にUAE ドバイで開催された「Seamless Middle East2017」のDOTINブースにて

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