2017年6月20日17:11
ゼウスは、世界大手の決済端末機器メーカーであるIngenico Groupの日本法人Ingenico Japanと機器販売契約を締結し、国際基準のセキュリティ要件を満たしたワイヤレス型決済端末「iWL250」の販売を今秋より開始すると発表した。
近年、クレジットカード番号等の漏えい事件や不正使用被害が増加している。こうした状況を受け、クレジットカードを取り扱う加盟店様に対し、クレジットカード番号等の適切な管理や決済端末のIC対応化等のセキュリティ対策を講じること等を義務付ける改正割賦販売法が、2016年12月に国会において可決・成立し、2018年6月までに施行される見通しとなった。
今回の法改正により、店舗でクレジットカードを取り扱う加盟店においては、決済端末の追加や入れ替え、システム改変等を完了させる必要があり、さらには多様化する消費者ニーズに対応してくことも課題となっている。
このような背景のもと、ゼウスでは、PINパッドを一体化したクラス最小・最軽量の仕様で、磁気式カードや接触ICカードはもちろん非接触ICカード(FeliCa)にも対応した決済端末「iWL250」を取り扱うこととなった。
「iWL250」は、持ち運び可能なため、店舗内やレストランにおけるテーブルチェックのようなレジ本体から離れた場所での利用に加え、タクシーや屋外でのイベント会場など、さまざまなシーンで利用可能だ。
同決済端末にはプリンタが内蔵。その場でのレシート発行に加えて、磁気式カード、接触ICカード(不正使用対策等セキュリティに優れたICチップ付きクレジットカード)の決済にも対応しており、EMVやPCI PTSといった国際基準のセキュリティ要件も満たしている。
また、主要5大国際ブランドであるVisa、Mastercard、JCB、American Express、Dinersに加え、銀聯カードや国際ブランド付きデビットカードにも対応している。さらに、今後は電子マネー決済等のさまざまな決済サービスやアプリケーションとの連携を予定している。
なお、Ingenico Japanは、フランス・パリに拠点を置き、世界170カ国で事業展開する決済ソリューションプロバイダIngenico Groupの日本法人。同社は、モバイル型、据置型、mPOS端末、PINパッド等の幅広い決済端末を中心に日本で展開している。