2017年9月8日15:48
大日本印刷(DNP)は、3次元コンピュータグラフィックス(3DCG)で作成した立体的な映像を被写体にしたエンボスホログラムを開発したと発表した。
近年、クレジットカードや身分証の偽造による金銭的被害や、各種ブランド品の模倣による価値の低下が深刻な問題となっている。このような社会課題に対して各企業は、偽造や模倣を防止する対策に力を入れている。
同ホログラムは、高精細なCG表現による自然な立体感と質感、および鮮やかな色彩を表現できることが特徴だとしている。建造物の微細な膨らみや立体感、動植物の模様など繊細な質感の映像表現を可能にした。これにより、偽造・模倣防止の機能に加えて、より高いデザイン性を付与することが可能になったそうだ。
DNPは、ブランド保護が求められる高級商品、紙幣・商品券・ギフト券などの金券のほか、パスポートや国民IDカード、運転免許証など、高度なセキュリティが必要な製品などに新しいエンボスホログラムを展開し、今後3年間で約10億円の売上を見込んでいる。