2017年10月3日18:18
ビリングシステムと、家電量販店のビックカメラは、ビリングシステムの業務提携先である財付通支付科技有限公司(Tenpay)が提供する中国人向けモバイル決済サービス「WeChat Pay(微信支付)」を一部店舗にて導入開始しているが、このほどビックカメラが運営する店舗のPOSレジシステムと連携することで、ビックカメラおよびグループ会社であるコジマ、ソフマップのビックカメラグループ全199店舗のPOSレジで導入することに合意したと発表した。
WeChat Payは中国で8億以上のアクティブユーザーを誇るSNS「WeChat」(微信)のモバイル決済サービスであり、中国のモバイル決済市場における同サービスのシェアは、2015 年度の21%から、2016年では 38%と急速な普及・拡大をみせているそうだ。日本でもWeChat Payは訪日中国人観光客等への対応として、小売業や飲食業等へ、決済受付や誘客を目的としたマーケティングおよびプロモーション等のサービスとして普及が拡大している。
ビックカメラグループが運営する店舗のPOSレジシステムは富士通が提供している。ビックカメラグループは、ビリングシステムと富士通のPOSレジシステムが連携しWeChat Payを導入することで、増加する訪日中国人観光客等の購買需要に対応するための店舗オペレーション負荷を軽減し、より多くの決済受付が可能になるとしている。
ビリングシステムでは、決済サービスソリューションプロバイダーとして、決済サービスを中核としつつ、WeChat Pay等を通じて訪日旅行者等の旅行前、旅行中、旅行後における店舗・商品の認知、集客、帰国後のリピーター確保まで一連の購買プロセスを整備し購買需要取り込みに資するサービスを提供するとともに、POSレジシステムとの連携による店舗オペレーションの負荷軽減、これらに付帯するプロモーション機能や新たな決済サービスなどさまざまなサービスを提供していく予定だ。また、同社とTenpayは加盟店との協議のもと訪日中国人観光客に向けた専用クーポンサービス等を実施し、販売促進や誘客等も推進していく。