2016年1月29日19:02
ビリングシステムは、Tenpay Payment Technology Co., Ltd.(Tenpay)と、主に中国からの訪日旅行者を対象とし、同社の提供する微信:WeChat(SNS型コミュニケーションアプリ)およびQQ(インスタントメッセンジャーサービス)を利用したスマートフォン決済サービスを導入することに合意したと発表した。
インターネットサービス大手のTencent Holdings Ltd.が、グループ会社であるTenpayにより運営するWeChatおよびQQは、2015年11月時点でそれぞれ6億5,000万人、8億6,000万人のアクティブユーザーを有している。今回の契約締結により、急増を見せる中国人観光客の消費に対応することに加え、すでに展開しているPowaTagと合わせ、スマートフォンによるマルチ決済のハブ機能を提供することになる。ビリングシステムでは、さまざまな決済を組み合わせることにより加盟店側の売り上げを増やすとともに、同社の決済手数料等の売上増強を目指す。
さらに、今回のTenpayとの契約に合わせ、統合マーケティングソリューションに関する深い知見を有する博報堂と協業し、ビリングシステムの決済サービスを利用する加盟店を対象とした、訪日旅行者の誘客を目的とするマーケティング、プロモーションサービスの提供を開始する。
第一弾の取り組みとして、中国最大級の7,000万人規模の会員を有する海外旅行コミュニティ・ポータルサイト「穷游网」と連携し、訪日旅行に関心の高い中国人会員に向け、訪日旅行中のオプショナルツアーや前売りチケット等の販売を通じて加盟店への送客を図っていく方針だ。
WeChaおよびQQの本番稼働は2016年6月末を目途とし、当初は訪日中国人旅行者の日本での消費に対する取り組みを行い、順次訪日外国人旅行者全体に対するサービスへ拡大すると共に、次のステップとしては、中国国内居住者向けのクロスボーダー通販に関わるマーケティング活動を展開する予定だ。