2017年11月28日9:14
イオンフィナンシャルサービスの子会社であるイオン銀行は、「指紋+静脈」の2要素生体による新たなシステムを2017年11月27日より5店舗へ導入した。同行では、2018年度上期に全店店頭での「手ぶら」取引を目指す。
イオン銀行では、2016年、「指紋」認証による銀行取引の実証実験を行い、新たな銀行取引の研究をすすめてきた。今回の2要素生体認証システムは、「指紋」認証に「静脈」認証の機能を追加することにより、高いセキュリティを備えた生体認証システムで、専用端末に指をかざし、わずか数秒で本人を特定することを可能としているという。このようなキャッシュカードも暗証番号も不要の、生体認証のみで銀行取引を行うことができるサービスの提供は国内銀行初の取り組みであるとした。
同サービスをイオン銀行ATMおよび銀行取引の手続きがペーパーレスで完了できる店頭取引用タブレット端末へ導入することにより、イオン銀行ATMでの現金引き出しや入金手続き、店頭での住所変更やカード再発行などの手続きを、キャッシュカード・印鑑・本人確認書類などが不要で「手ぶら」で利用できるそうだ。
同サービスは、Liquid(リキッド)が開発した大規模高速認証システムを使用している。また、 同システムを導入した同行のデータセンター内に設置するとともに、指紋および静脈情報を暗号化し復元不可能な状態で保存することで、高いセキュリティを実現するとしている。
同サービスの全店での提供に先駆けてイオン銀行神田店(東京)、イオンモール津田沼店(千葉)、イオンモールナゴヤドーム前店(愛知)、イオンモール大高店(愛知)、イオンモール各務原店(岐阜)の5拠点の店頭およびイオン銀行ATMに導入する。また、今回の先行導入に伴い、「指認証システム先行導入キャンペーン」を上記5店舗にて実施する。