2010年10月6日9:00
Amexは2010年第2四半期のカード利用状況を発表した。4月1日から6月30日までの3カ月間の実際のカード利用データをまとめたもの。
米国の消費者やビジネスオーナーのカード利用状況はどうだったのだろうか。
高級小売店の第2四半期は、リセッションの2番底の脅威にもかかわらず、好調だった。家具・インテリア、アパレル・アクセサリー、宝飾、百貨店で9%以上の伸びとなった。
特に家具・インテリアの需要は強く、新たな住宅市場が回復するまでは、自宅の改装に注力しているとみられる。
飲食・エンタテイメント市場では、超富裕層のファストフード利用の伸びが24%と大きかった。高級レストランも12%アップ。
他の小額利用分野と比較すると、超富裕層のファストフード利用が特別大きな伸びとなっている。超富裕層は外食で節約をしているのだろうか。
旅行では驚くべき傾向があらわれている。米消費者のビジネスクラス利用は63%の伸びを記録した。超富裕層では114%増という結果。しかし、ファーストクラスの利用は前年と変わらなかった。つまりはグレードダウンの結果がビジネスクラスの成長を支えている。
地域性でみると、一番大きくアップしたのはサンフランシスコ。Amexのカード利用は36%増加した。ついでシカゴ、ロサンジェルス、マイアミ。逆にニューヨークはマイナス3%だった。
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※本記事は日本カードビジネス研究会代表 佐藤元則氏の「カードBizと僕の勝手気ままログ」をご紹介しています。