2018年5月22日9:00
オーストラリアでチャレンジャーバンクが登場した。その名はボルト銀行(Voltbank)。APRA(オーストラリア健全性規制庁)によって預金引受機関のライセンスを取得した。
英国では次々にチャレンジャーバンクが誕生しているが、オーストラリアでは初となる。現在オーストラリアでは4大銀行の寡占状態。金融当局はそこに風穴を開けようとしている。
ボルト銀行は2017年創業で、本社はノースシドニー。これまで1,570万ドルを調達している。オーストラリアでは16億円ほどの資本金で銀行が設立できる。
2年間は貯蓄預金や定期預金、外貨交換などに限定される免許だが、その後はクレジットカードや住宅ローン、個人ローンなどを提供できるフルライセンスを取得する。
創業者兼CEOのスティーブ・ウェストン(Steve Weston)氏は、NABやバークレイズの元役員。オーストラリアでは、大手銀行と顧客の信頼関係が崩れているが、ボルト銀行はそれを修復する、とコメントしている。