2018年8月7日8:40
Showcase Gig、セガゲームス、フラーの3社は、 2018年7月20日に六本木グランドタワー(東京都港区)で「Digital Consumer Meetup 2018」を開催した。当日は、デジタル関連のプレイヤーが数多く集い、トークセッションを行った。
「Digital Consumer Meetup 2018」は、オムニチャネル、ゲーム、動画などデジタル領域に精通したメンバーが一堂に集結し、急速に変化していくデジタルサービス上の消費者動向のとらえ方や、ブランド・マーケティング観点における仕掛け方などを見出していくイベントとなった。
基調講演では、「デジタル時代の顧客はどこにいるのか?」と題して、Showcase Gig 代表取締役 新田 剛史氏、セガゲームス DMS統括部 統括部長 尾崎 雄一氏、フラー 代表取締役CEO 渋谷 修太氏と、主催者3社が登壇した。日本・海外におけるデジタルサービスの最新トレンドをリサーチデータを元に紐解き、この時代に企業やブランドは消費者に どのようなアプローチをしていくべきかについて、それぞれ見解を述べた。
Showcase Gigは、デジタルサービス開発支援、モバイルオーダー&ペイ プラットフォーム「O:der(オーダー)」の開発、IoT店舗開発事業を行っている。セガゲームスは、モバイルやPC、家庭用のゲームに加え、デジタルマーケティング事業に力を入れており、アドネットワーク、ポイントサービス等を提供している。フラーは、アプリ分析支援事業としてアプリ分析プラットフォーム「App Ape」の運営に加え、モバイル実行動データを活用して企画・開発・運用すべてを行うスマートフォンビジネスのワンストップソリューションを提供する「スマホビジネス共創事業」を展開している。
3社ともBtoB事業に携わっており、コンシューマ向けにサービスを提供しているプレイヤーとなる。ここ数年、米国や中国で、コンシューマを捉えたアプリの攻め手が増える中、BtoB目線でコンシューマをどう捉えるかが重要となる。
例えば、中国のAlipayやWeChat Payなどのモバイルペイメントの浸透に加え、米国スターバックス(Starbucks)の「スターバックスリワード」、「モバイルオーダー」などは海外で普及が進んでいて、店舗への粘着性を生む要因なっており、MAU(月間アクティブユーザー)、WAU(1週間にアプリを使ったユーザー)ともに高い数値を記録しているという。
日本では、ZOZOTOWN、Amazon、メルカリ、楽天をはじめ、ECサイト上で過ごす時間が増えている。また、米国でもコマースがさらに拡大している傾向が出ているそうだ。
さらに、ユーザーを伸ばし、一般化した写真共有アプリ「Instagram」の成長の秘訣は、細かなアップデートを継続して行っている点であり、ユーザーを飽きさせない仕組みが構築できているからだとした。さらに、中国の動画ソーシャルアプリ「Tik Tok」は、神がかった成長を遂げている。
なお、セガゲームスでは、オフピーク通勤を促進させるため、東急電鉄などと連携し、エンタテインメントに特化したセガ公式ポイントサービス「Playbit(プレイビット)」を提供している。同サービスは、貯めたポイントをセガゲームスのゲーム内アイテムと交換できるポイントサービスとなっている。
基調講演後も、バスキュール 代表取締役/クリエイティブディレクター 朴 正義 氏、講談社 第三事業局 週刊少年マガジン編集部 岡 雄大氏など、多彩なゲストが登壇し、トークセッションを行った。また、イベント終了後は参加者同士が交友を深める「Networking Party」も開催した。