2018年8月15日15:18
オリエントコーポレーション(オリコ)は、新日鉄住金ソリューションズが提供するDataRobot, Inc.の機械学習プラットフォーム「DataRobot」を導入し、2018年8月よりクレジット審査等でのAI・機械学習の活用を開始すると発表した。
オリコが採用したDataRobotは、機械学習におけるモデル作成を自動化・簡素化するプラットフォームであり、世界のデータサイエンティストの知識や経験、実践法をプラットフォームに実装することで、機械学習に要していた時間を大幅に短縮できるとしている。
オリコでは、クレジット審査精度向上を目的にAI黎明期より機械学習を活用しており、このDataRobotの機械学習の性能の高さと使いやすさ、既存のシステムとの親和性等に着目し、実証実験の結果、さまざまな効果が確認できたことから導入を決定した。
具体的には、①クレジット審査予測モデルの精度向上、②ダイレクトメールなどの顧客アプローチ施策における反応率向上、③数カ月の期間を要するデータ分析作業が数日~1週間程度で完了、生産性が向上、④スコアリング手法を用いる業務全般に対する有効性――といった効果が確認できたそうだ。
オリコは、AIを活用したサービスの高度化など金融分野における事業環境の急激な変化に対応するため、2018年4月に先進技術を活用した新たなビジネスモデルの構築および既存ビジネスのデジタル化の推進を目的とした「デジタルイノベーション室」を新設している。
新日鉄住金ソリューションズは、AI・機械学習活用のコンサルティングサービス、DataRobotの環境構築・導入支援、DataRobotの保守・運用サービス、データ収集・加工に必要な周辺システムの整備・構築など、DataRobotの活用に関わるサービスを提供するという。