2018年11月8日8:10
共通ポイントサービス「Ponta(ポンタ)」を運営するロイヤリティ マーケティング(LM)と、コンビニエンスストアのローソンは、2018年11月7日より、全国1万4,340店舗(2018年9月末現在)のローソン店舗において、Apple Pay使用でPontaが貯まる、使えるサービスを開始した。
より簡単に、クイックに決済、ポイントの付与と利用が可能に
PontaカードのApple Pay対応により、利用者は、PontaカードをiOS 12のApple Wallet に追加することで全国のローソン店頭にて PontaをiPhone、Apple Watchで使用できる。Ponta会員はTouch IDに指を触れたままレジの読み取り端末にiPhoneをかざす、もしくはFace IDを搭載したiPhoneおよびApple WatchではサイドボタンをダブルクリックしてかざすとPontaカードが自動的に選択され、利用可能だ。
ロイヤリティマーケティング 上級執行役員 事業サービス統括グループ グループ長 会員サービス統括本部 本部長 鈴木隆之氏によると、「今回のサービスは決済と連動して、ワンタップで支払いと同時にポイントが貯まるため、カードを取り出したり、アプリを起動せずに利用できますので、iPhoneをお持ちの方はぜひお使いいただければと考えています」と話す。
また、ロイヤリティマーケティング 広報では、「長期的な視点でみたときに、キャッシュレス化比率が高まると、お財布を持たない方も増えてくると思いますが、より良いユーザー体験でポイントを貯めていただくことが重要になります」とした。まずはローソンからのスタートとなったが、今後は他のPonta提携社にも広げていきたい考えだ。
レジで「Apple Payで」と伝えるとポイントとApple Pay決済が同時に可能に
利用者はApple Payによる支払いとPontaの付与を同時に完了する場合、会計時に「Apple Payで」とレジスタッフに伝える必要がある。Apple Payでポイントだけを付与し、決済は現金やクレジットカード、電子マネー等を使用することも可能だが、その際は「iPhoneで」「Apple Watchで」とレジスタッフに伝えてから、スマホをかざす流れとなる。
ローソンでは、Androidにおいて、FeliCa搭載端末をかざすだけで支払い可能なサービス「ローソンモバイルPonta」を提供しているが、このほどiOSでもかざすだけで利用できるサービスが実現した。ローソン マーケティング本部 プロモーション部 カードサービスチーム アシスタントマネージャー 永井祐輔氏は、「Apple Payに限らず現金以外の支払い手段の数は増えており、店舗でもバーコード決済など、スマホを使って決済される方も増えてきました」と話す。同社では、Alipay、楽天ペイ(アプリ決済)、LINE Payのコード決済など、スマホ決済をコンビニエンスストア業界で先行して導入してきた実績があるが、今回のApple PayでのPonta対応により、スマホを使ったサービスをより便利に利用してもらえると期待している。また、これまではSuicaなどの非接触ICサービスにおいて、カードとモバイルでの厳密な利用比率は把握できなかったが、今後は取得できるようにしていきたいとした。