2010年10月20日9:00
不思議なものである。リーマンショックと新クレジットカード法制定以降、米国のクレジットカード業界は貸倒率の高いハウスカードには見向きもしなかった。
GEキャピタルやシティはハウスカード大手で、両者ともポートフォリオ売却に躍起となっていたが、買手がつかない状態だった。
ところが、その売却を検討していたGEキャピタルが、シティのハウスカードを買収したのである。買収した債権残高は16億ドル。
GEキャピタルにとって、現在のハウスカードポートフォリオは魅力になってきたということか。
規制強化によって汎用クレジットカードよりハウスカードのほうがパフォーマンスが高いと読んだのであろう。新規客獲得のしやすさもある。
今回買収したポートフォリオは約36社の小売企業と、家具やインテリア、家電、空調などを販売する18,000件の中小加盟店が含まれている。
シティにとって資産を減らすためには好都合。すべてを売却したわけではない。まだ460億ドルの残高を保有している。売却したポートフォリオはシ他のカードと違うステムを使っていたとのこと。売却しやすかった。
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※本記事は日本カードビジネス研究会代表 佐藤元則氏の「カードBizと僕の勝手気ままログ」をご紹介しています。