2019年2月12日19:30
LINE Payは、コミュニケーションアプリ「LINE(ライン)」上で展開するモバイル送金・決済サービス「LINE Pay」において、2019年2月12日~28日に実施する経済産業省主催「次世代店舗実証実験」に決済事業者として唯一参加すると発表した。
同実験においては、「LINE」が店舗と生活者をつなぐコミュニケーションツールとして採用されるほか「LINE Pay」のキャッシュレス決済も活用される。また、「LINE」と東芝テックが共同開発した電子レシート連携技術についても、昨年度実証実験に引き続き活用される。
なお、「次世代店舗実証実験」は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)による「IoTを活用した新産業モデル創出基盤整備事業(国内消費財サプライチェーンの効率化)」の一環で、近年社会問題化している食品ロスや人手不足など、店舗における課題解決を目指す産官学の取り組みとなる。今回のテーマは食品ロスなどの課題解決に向けて検証すべく実験を行う。
まず、実験店舗の対象商品に電子タグを貼付し、電子タグと連携する消費・賞味期限情報を「LINE」を通じてユーザーに配信することによって、期限が迫りお得になった商品の認知から購入までを促う。食品ロスを減らす買い物や少しでも安い買い物をしたい生活者と、商品を売りきりたいお店のニーズをマッチングすることで、食品ロスを減らす試みとなる。
また、現在、店舗ではそれぞれ別の形態で紙のレシートを発行している。さらに、店舗としても紙のレシートを出すだけでは生活者とつながりを持つことができないという。経済産業省では、買い物レシートの電子化および標準仕様化を推進。これらの実現により、電子化されたレシートが事業者と生活者を結びつけ、購買履歴に応じた提案やキャンペーンなど、新しいサービスが生まれる基盤になるとしている。
両実験ともに、参加するには「経済産業省・NEDO 次世代店舗実証実験」のLINE公式アカウントを友だち追加する必要がある。同アカウントを通じて、実施店舗から情報を受けとりお店で対象商品を購入したり、電子レシートの発行を希望したりすることで、食品ロスを減らす買い物や、お得なお買い物ができるとした。決済方法には、「LINE Pay」やその他決済サービスを利用することができる。