2019年10月16日18:30
近鉄グループホールディングスと三菱総合研究所(MRI)は、ブロックチェーン技術を活用したデジタル地域通貨として、2019年11月11日~2020年1月31 日までの期間、「近鉄しまかぜコイン」を発行すると発表した。
同サービスは、過去二度にわたって近鉄と MRI が共同で実施した「近鉄ハルカスコイン」社会実験の成果に基づき実用化し、新たに近鉄沿線の重要観光拠点である伊勢志摩地域の観光施設や飲食店などで決済に利用できるプレミアム付きのデジタル地域通貨を発行することで、さらなる旅客誘致を図り、同地域の競争力を高めるものとなる。
「近鉄ハルカスコイン」社会実験と同様、MRI がブロックチェーン技術を駆使したプラットフォームの全体開発および運用マネジメントを担当し、両社が協力してサービス機能の拡充を行う。さらに、ブロックチェーン技術によるプラットフォームを活用して、さまざまなサービスのデジタル化を進めるとともに、それよって得られるデータを活用していくことで、新たな沿線活性化モデルの構築を積極的に進めていくそうだ。
参加施設は、志摩スペイン村(パーク、ホテル、温泉)、志摩観光ホテル(飲食・物販)、都リゾート志摩ベイサイドテラス(飲食・物販)、都リゾート奥志摩アクアフォレスト(物販)、賢島宝生苑(飲食・温泉)、志摩マリンランド(物販)、賢島エスパーニャクルーズ(運賃)、朝熊山頂売店・茶屋(物販・飲食)、ドライブイン鳥羽(物販)、賓日館(入館)、マコンデ美術館(入館・物販)、ORANGER CAFE wood(飲食)、愛洲の館(入館)、鳥羽シーサイドホテル(物販)、伊勢河崎商人館(入館・物販)を予定している。
また、チャージ場所は、伊勢志摩エリアの近畿日本鉄道特急券窓口(伊勢市〈近鉄側・JR 側〉、宇治山田、五十鈴川、鳥羽、鵜方、賢島の各駅)、志摩スペイン村(パークエントランス、ホテルフロント)、志摩観光ホテル(フロント)、志摩マリンランド、鳥羽シーサイドホテル(フロント)を予定している。
また、通貨発行は、現金+プレミアム 10%(1コイン=1円相当)となり、現金は1,000円単位で 10 万円までチャージ可能だ。
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ペイメントナビ編集部
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