2020年2月18日21:20
KDDI、auフィナンシャルホールディングス、ウェブマネー、ディーカレットは、2020年2月18日から2020年2月28日の期間中、ブロックチェーン上に発行するデジタル通貨に関する共同検証を実施すると発表した。
KDDI、auフィナンシャルホールディングス、ウェブマネーは、スマホ・セントリックな決済・金融体験を提供する「スマートマネー構想」の実現に向けて、フィンテックを活用した新サービスの研究を進めているという。2019年7月にはKDDIよりディーカレットに出資を行い、今回の共同検証は出資時の目的である「デジタル通貨ビジネスの推進および新たな顧客体験価値の創出」に関する取り組みの一環となる。
今回の共同検証では、ディーカレットが構築したブロックチェーン上でデジタル通貨を発行・管理するプラットフォームを活用し、デジタル通貨の発行、流通、償却について検証を行う。auフィナンシャルホールディングスの子会社かつ資金移動業登録業者であるウェブマネーが、共同検証におけるデジタル通貨を発行し、発行されたデジタル通貨をKDDIが共同検証の参加者に配布する。参加者は、共同検証用に用意したカフェでデジタル通貨を用いての決済が可能だ。また、カフェでの購入代金は、前日との気温差に応じて、低い場合はホット飲料の値段を下げるなど自動割引の有効性も合わせて検証するとしている。
通貨の発行から流通、加盟店での売上金の精算による法定通貨への償却といった、独自デジタル通貨の発行管理に関する一連の業務プロセスを可能な限り自動化する技術検証を行う。また、あらかじめ設定された条件に応じて処理を実行するスマートコントラクトを検証する。
この記事の著者
ペイメントナビ編集部
カード決済、PCI DSS、ICカード・ポイントカードの啓蒙ポータルサイト