2020年5月7日16:00
プリペイドカード「バンドルカード」を提供するカンムは、2020年4月9日、10日に「バンドルカード」ユーザー1,229名に対して「お金に関する衛生意識」についてアンケートを行い、その結果を発表した。
同アンケートの結果、全回答者の74%が「(今年1月と比べて)外出が減った」と回答した。その人たちに外の店舗や施設でお金を使う頻度を聞いたところ「週4-5回」は(31%から11%に減ったいっぽう「週に1-0回」の割合は4倍近く(11%から41%)に増えていた。
同じく「外出が減った」人たちのうち、95%が「衛生管理が向上した(手洗い・うがい、咳エチケットなど)」と答えた。また57%が「お金の取り扱い意識が変わった(現金に触れる、ATMを操作するなど)」と回答している。
「お金の取り扱い意識が変わった」人たちに、どのようなシーンで気になるかをたずねたが、「硬貨を触る(58%)」「紙幣を触る(52%)」となり、現金に直接触れるときが気になるようだ。それと並び、ボタンから現金取り出し口まで無数の人が触っているATMを操作するときも過半数(56%)が気にしている。
「お金の取り扱い意識が変わった」人たちに、行動がどう変わったかをたずねたところ、7割以上が手洗い・消毒をよく行っている(73%)。2番目に多かったのが「キャッシュレス支払いを選ぶようにしている(45%)」だ。
さらに安全を期すため店舗に行くことすら避けるという行動が、3番目に多かった「ネットショッピングに切り替えている(27%)」で明らかになっている。
全回答者を対象に、普段の生活で使うお金の割合をたずねたところ、過去のアンケート結果と比較して、半分またはそれ以上をキャッシュレスにしている人の合計をみると、2019年6月(37%)と2020年1月(51%)からさらに増え、57%となった。少数派だった「ほぼすべてキャッシュレス」の人も、ここ3カ月の増加幅が大きくなっている、
ただし、キャッシュレス派が順調に増えているなかで「ほぼすべて現金」の人の比率は2020年1月からあまり変わっていないという。2019年10月開始の「キャッシュレス・ポイント還元事業」で多くの人が現金派からキャッシュレス派に乗り換えたともいわれるが、その波に乗らず現金払いにこだわってきた人は、今般の騒動のなかでもあまり影響されずに以前のままの支払い行動を続けているとした。
最後に「お金の取り扱い意識が変わった」と答えた人々を対象に、習慣定着についてたずねた。今回のコロナウィルスの騒動が収束したあとも「現在の行動が定着すると思う」と答えた人は76%だった。自由回答では「現金を汚いと感じるようになった」「なるべくキャッシュレスを心掛けるようになった」「ただし必要最低限は現金が必要」などの声が多く、なかには「家に帰ると財布を消毒している(40代)」という徹底した人もいた。