2020年7月6日8:20
トライアルカンパニーは、関東初のスマートストアとなる「スーパーセンタートライアル長沼店」を2020年7月3日にリニューアルオープンした。
トライアルでは、これまでも「スマートショッピングカート」やAIカメラ等のデバイス開発、これらを活用した九州でのスマートストアの展開、メーカー・物流会社等との取り組みを行ってきた。2019年11月には、リテールAIの普及を目指す5社と「リテールAIプラットフォームプロジェクト『リアイル』」を結成。2020年2月に記者発表会を行い、各社は今後の取り組みを発表した。今回リニューアルオープンするトライアル長沼店は、同プロジェクトの旗艦店として機能する。『リアイル』参画企業の各社が同店舗を中心にリテールAIを活用したさまざまな取り組みを展開していく予定だ。
同店舗では、カートに付属するタブレット端末を操作することで、 通常のレジをスルーし、 ボタン1つで会計を済ませることで、レジ待ち時間を解消するとともに、小売業のレジスタッフの人手不足を解消を目指す。また、売場でスキャンした商品に応じたレコメンド機能やその場で使えるクーポンの表示することで、新たな買い物の仕方を提案する。すでに19店舗で計約2,000台のスマートショッピングカートが導入・運用されているが、トライアル長沼店導入のモデルでは、新たにレシピ機能を追加。売り場でスキャンした商品情報に合わせたレシピ提案を行う。
また、トライアルグループが独自開発した、世界初の小売に特化したAIカメラで、現在6店舗で計2400台が稼働中だ。人物カウントや商品認識等の小売に特化したAIを搭載しており、商品棚の欠品情報や店内の人の流れをデータ化し分析する。集まったデータは欠品を起こしにくい「商品棚づくり」や、人流の研究等より良い店内環境づくりのために役立てられている。トライアル長沼店では、688台のAIカメラを導入する予定だ。