2020年7月20日8:40
イオンマーケティングが運営する「WAON POINT」は、利用者、家族、地域社会とつながる新たな共通ポイントサービスとして、毎日の買い物での利用に加え、ウォーキングなどの健康増進活動や植樹祭・リサイクル活動などの環境保護活動に参加することでポイントを貯められるサービスの実現を目指している。
利用者の生活に密着するサービスの1つとして提供
WAON POINTは、イオングループなどでの会計時のカードの提示をはじめ、電子マネー「WAON」、 「イオンカード」(現金での支払い)での支払い、ウォーキングやリサイクルなどでもポイントが貯まるポイントサービスとなる。ポイント運営会社はイオンマーケティングだ、受託会社はイオンクレジットサービスとなる。コンセプトは、「家族や地域社会とつながり、健康生活も応援するポイント」となる。ポイントカード発行手数料・年会費は無料だ。
会員数は非公表だが、2016年8月には3,000万人、2019年2月末時点で約6,000万人と発表しているように、他の共通ポイントサービスにひけを取らない会員数を獲得している。イオンマーケティングでは「イオングループを中心に多くのお客様にご利用いただいております。イオンカード、電子マネー『WAON』とともにお客様の生活に密着するサービスの1つとしてご利用いただいております」とした。
2020年4月から、現金専用のポイント、お客様感謝デーの対象外となったが、「政府が強力に推し進めているキャッシュレス決済比率の向上に対し、イオンもグループの総力を挙げて取り組んでまいりたいという意思がございます。イオングループのキャッシュレス比率は40%を超えておりますが、今後もさらなる向上を図るべく、お客様にさまざまなサービスを提供してまいります」と説明する。
グループ外では神戸三宮センター街、コスモ石油、はるやま等で導入
加盟店については、イオンが各テナントで入っているSC(ショッピングセンター)において、イオンだけでなく全館・全店で使ってもらえるように拡大し、顧客利便性を高めていったほか、イオンとは直接関係のない地元密着型商店街である神戸三宮センター街やコスモ石油のガソリンスタンド、紳士服のはるやまの店舗など、利用先が拡大している。イオンマーケティングでは「今後も引き続き、お客様の利便性を高めるべく、ご利用先の拡大を進めてまいります」と意気込みを見せる。
マーケティングデータをグループ企業に提供
WAON POINTのデータをマーケティングに活用する取り組みも行っている。事業別、会社別、店別等にポイントの発行利用状況や会員の購買行動特性や商圏別の来店会員増減状況/会員の部門支持率等を分析し定期レポートとしてグループ企業に提供している。また、併売分析やトライリピート分析から明らかになったマーケットチャンスの提示なども行っているとした。