2020年7月29日17:44
ソニーペイメントサービスは、日本ケンタッキー・フライド・チキンなど4社の試行運用実施会社と共働で、2020年8月3日からETC多目的利用サービスのドライブスルーでの試行運用を行うと発表した。実施場所は、「ケンタッキーフライドチキン 相模原中央店」となり、11月30日まで行う。あわせて、試行運用にご協力してもらえるモニターを募集する。
ドライブスルーでETC多目的利用サービスを行うことで、キャッシュレス化による利便性の向上や決済処理の効率化、接触機会の低減による新型コロナウイルスへの感染予防などの効果が期待されるという。なお、ETC多目的利用サービスを利用したドライブスルーは、日本で初めての取り組みとなる。
今回試行運用を実施する各社は、2013年6月14日に閣議決定された「世界最先端IT国家創造宣言」の中で示された「駐車場等、高速道路以外の施設でもETC等のITS技術が利用可能となる環境を整備し、利便性の向上を図る」という方針に基づき、各社が持っている技術とノウハウの粋を結集し、ETC多目的利用サービスの拡大に向けて、国土交通省の指導のもと検討を進めてきた。ネットワーク型ETC技術を活用することで、セキュリティが確保された安全なシステム運用が可能となったことから、今回、実店舗での試行運用を開始し、一連の技術面・運用面の検証を行う。
ネットワーク型ETC技術とは、遠隔地に設置したセキュリティ機能を有した情報処理機器と、駐車場などに設置した複数の路側機を通信ネットワークで接続し、路側機で取得した情報を集約させて一括処置することで、ETCカードを用いた決済の安全性を確保する技術となる。
モニターから寄せられた意見は、決済処理の時間計測やモニターアンケートなどから、ETC多目的利用サービスに伴うキャッシュレス化による利便性向上や、決済処理の効率化などの効果を検証し、今後のETC多目的利用サービスの普及促進に活用するそうだ。