2010年12月8日8:00
「注目のペイメントビジネス」~長谷川興産・おそうじ本舗(1)
ジャスコ店舗で「ハウスクリーニングバリューカード」を販売
ハウスクリーニングの認知度向上と自社ブランドのアピールを狙う
長谷川興産はイオンリテールが展開するイオンギフトカードモール「うれし~ど」で5種類の「ハウスクリーニングバリューカード」の販売を開始した。イオンでは11月13日からジャスコ 津田沼店でうれし~どのテスト展開を行っていたが、12月3日から、関東と新潟のジャスコ82店舗でサービスを開始している。
モール展開により生活者が気軽に申し込めるサービスへ
メインターゲットは30代の共働き世代
長谷川興産は生活者の住まいの掃除を代行するハウスクリーニングをFC事業として「おそうじ本舗」の名称で展開している。現在、おそうじ本舗は47都道府県をカバーしており、業界最大級のブランドに成長している。
長谷川興産がうれし~どに参加した経緯としては、インコム・ジャパンからの提案があったこと、そして「以前は富裕層向けであったハウスクリーニングをジャスコ店舗で陳列販売することにより、生活者の方が気軽に申し込めるサービスを展開したかった」(長谷川興産 営業部 係長 八巻一郎氏)という思いからであった。また、ジャスコの店舗で自社の商材が陳列販売されることにより、おそうじ本舗の広告効果が期待できることも大きかったという。
同社ではすでにジャスコ店舗で自社の商品をパッケージ化したカタログ型の体験型ギフトを販売しているが、ハウスクリーニングバリューカードに関しては「贈呈用としてではなく、あくまでも購入者の自己利用を想定しています。具体的には電子決済に抵抗のない30代の共働き世代の方に訴求していきたい。カードを購入していただければ、電話一本で気軽にハウスクリーニングを申し込めるため、身近にお使いいただけると感じています」と八巻氏は期待する。
うれし~どで販売する券種はトイレクリーニング(8,400円)、エアコンクリーニング(1万1,800円)、バスルームクリーニング(1万5,800円)、レンジフードクリーニング(1万5,800円)、キッチンクリーニング(1万8,800円)の5種類。カードの有効期限はジャスコのPOSレジで有効化処理を行ってから半年間となる。
利用者はジャスコ店舗で陳列販売されているカードを購入後、券面の裏面に記載されているフリーダイヤルに荷電し、カード番号とPIN情報をオペレーターに伝え、サービス実施日などの打ち合わせを行う。作業日にサービスを実施後、利用者はカード裏面に日付とサインを記入して、スタッフに渡す流れだ。