2020年9月7日16:50
デンソーウェーブ とJR東日本メカトロニクスは共同で、 自動改札機などにおけるQRコード付き乗車券への対応を可能とした新しいQRコードリーダーを開発したと発表した。
QRコードは、キャッシュレス決済サービスやレジャー施設のチケットサービスなどをはじめとしたさまざまな業種や用途で使用され広がりを見せており、交通サービスにおける乗車媒体としても、一部の事業者で利用が始まっている。同QRコードを交通サービスの乗車媒体として利用するためには、 自動改札機における利用者の通過をスムーズに実現することが重要となることから、 QRコードリーダーの“読み取り速度向上”と“読み取り範囲拡大”を目的とし研究開発を行ったそうだ。
その結果、従来製品と比較して読み取り速度を約1.5倍に、読み取り範囲を約2倍に向上させることに成功したという。また、スマートフォンのディスプレイに表示させたQRコードについても、紙に印刷したQRコードと同等の読み取り速度で処理を行うことが可能となるそうだ。このことにより、歩きながらQRコードをかざした時に、スムーズな自動改札機の通過の実現に貢献することが可能となるとしている。
サイズは、幅80mm×奥行120mm×高さ50mmと、読み取り速度や読み取り範囲を向上させつつ、自動改札機に組み込めるサイズへと小型化を実現した。
今後は、製品化に向け鉄道事業者をはじめとする交通事業者各社に対して、鉄道・交通におけるQRコードを用いた新しいサービスの利用を提案し、活用・導入の実現に向けた取り組みを進めていく予定だ。
この記事の著者
ペイメントナビ編集部
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