ICカードの共通診察券を活用した健康情報活用基盤構築の実証実験(富士通など)

2011年11月30日14:50

社団法人出雲医師会、社団法人大田市医師会、島根大学医学部附属病院、島根県立中央病院、大田市立病院、島根県薬剤師会(出雲・簸川支部、大田支部)、出雲市、大田市、富士通、テクノプロジェクトで構成する「しまね健康情報活用推進コンソーシアム」では、「共通診察券を活用した健康情報活用基盤構築の実証実験」を島根県出雲市及び大田市で推進している。同コンソーシアムでは、2011年10月3日から、共通診察券(ICカード)を配布し、医療機関や自宅から、共通診察券を使って診療情報(検査・処方)・健康診断情報を閲覧するサービスに関する実証事業をスタートしており、12月1日からは、処方情報・調剤結果情報を医療機関・調剤薬局間で共有して、処方・調剤の質の向上や業務効率化を目指す新たなサービスを追加した。

「健康情報活用基盤システム」のイメージ(出典:しまね健康情報活用推進コンソーシアムと富士通のプレスリリース)

同実証事業は、総務省の「健康情報活用基盤構築事業」として実施しており、複数の自治体の参画のもと、各地域が保有する医療情報を安全かつ円滑に流通させるための広域共同利用型のEHRシステムの確立・普及を目的とした事業である。

共通診察券を活用した健康情報活用基盤構築の実証実験では、2010年に実施した社会保障カードの実証実験で構築した基盤システムを拡張し、共通診察券を使って住民や医療従事者、薬剤師などが、それぞれの権限に基づいた情報を閲覧できる仕組みを実装し、幅広い情報に基づく、より質の高い広域な地域医療の実現を目指す。

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